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初めてのお店

少し編集しました。

店の中に入るとすぐさま店員さんたちから『いらっしゃいませ!』と挨拶が来た、出入り口を入ってすぐ目の前にはカウンターがあり、カウンター越しにまだ10代であろう女性の店員さんが2人いて、お客様の会計や接客をしていた。

2人とも桜色基調の和風のメイド服を着ていた、会計をしている右の女性は黒い艶やかな髪が背中まであり、ぱっと見物静かな感じがする女性だった。

そして、接客をしている左の女性は明るい茶色の髪をポニーテールでセットしていて、右の女性とは正反対に明るく元気な女性だった。

店の外見はただでかい木造の建物にしか見えなかったが、中に入って内装を見ると、中々店の名前に似た和風だが華やかな内装だが左の酒場は華やかだが秋を思わせるような内装で、右の料亭は春を思わせるような内装だった。

そのため店員さんの服装も内装と良い感じにあっていた。

出入り口の前で影将が内装や店員さんの服装を見ていると藤峰がカウンターでカウンター越しにいる左のポニーテールの店員さんに声をかけていることに気づいた、影将もカウンターに行くとポニーテールの店員さんが笑顔で元気よく『少々お待ちください』と言って店の奥に消えた。

影将は気になり藤峰に聞くとどうやらこの店の店主を呼んでもらったらしい、店主を呼んでもらった理由を聞くと『この店の掟として新しいプレイヤーたちは店に入ったらまず店主に顔を見せないといけないんだよ』と答えた、そうこうしてる間に店の奥に消えたポニーテールの店員さんが『お待たせいたしました』と言って戻ってきた、そして、その後ろから現れた漢を見て影将は唖然とただ立ち尽くした。

「新しいプレイヤーが来るのは半年ぶりだないらっしゃい!」

店の奥から現れた漢がどうやらこの店の店主なのだろうが、見た目が店主と言うよりボディーガードやヤバい集団の幹部にしか見えない、だがそれだけで影将は唖然としていたわけでは無い、スキンベッドでサングラスをかけてなおかつ頭や顔に傷の跡がいくつもあり、体も筋骨隆々なのだが、着ている服が女性店員と全く同じ和風のメイド服でその上に男性用では無いであろう可愛いふりふりが付いている純白のエプロンをつけていて、左手でボールを持ちながら右手をボールの中に入れて何かを混ぜている、流石に影将は唖然として何も言えなかった。

そして、そんな影将を見て藤峰が店主に影将を紹介した。

「久しぶり煌葉の旦那!隣のコイツが新しいプレイヤーの鋼紅影将て言うんだ」

藤峰によって紹介すると影将は軽く頭を下げた、そして、煌葉と呼ばれた店主も自己紹介を始めた。

「俺の名前は葉桜煌葉(はざくらこうは)だ!この店、 葉桜紅焔(はざくらこうえん)亭のの三代目店主だ!これから末永く頼むぞ!」

豪快に笑いながら言った、自己紹介が終わってようやく影将は口を開いた。

「まさかだがこの店の店主は代々変な趣味でもあんのかよ!」

影将は開口一番に最初に思った事を言った。

「確かに影将の言う通りなんでそんな格好で初めての客に会うんだよ!」

藤峰は煌葉に問いただす。

「おい!初めてじゃなくてもそんな格好で人前に出ないだろ普通!」

藤峰の言葉に影将は突っ込みを入れた。

「確かに初めての客に見せる姿ではないな、だが先代の二人はこのような事はしていない、ただ俺が自主的にしている事だすまない・・・・だがお客様を待たせるのもいけないと思ってなそのまま来てしまった」

初めは申し訳なさそうに謝罪したが最後は豪快に笑いながら言った。

「やっぱりあんたの趣味かよ!」

影将が言うと煌葉は否定した。

「違う!この格好は常にしているわけじゃない!この格好は従業員たちの示しとして、俺が服装のお手本になることで、みんなにちゃんとした、身だしなみを心がけてもらうために日替わりで、俺が正しく着ているのだ!」

煌葉は熱く説明した。

「別に男の服を正しく着てれば、みんなそれに倣うだろ」

影将が諭すように言った。

「それにあんたの見てくれでそんな格好したら店主の前にただの変態だろ、しかも、その顔や頭の傷はどうしてできたんだよ?」

影将が顔と頭の傷跡について聞いた。

「この傷は先代に料理を教えてもらっていた頃に失敗とかでできた傷だ、あの頃を思い出すと笑えてしょうがねぇよ!」

ガハハ!と笑いながら影将に説明して、ボールの中で混ぜていたものを適量右手に取りボールを頭の上に置きハンバーグの空気抜きのようなことを始めた。

「ならなんでサングラスをかけてるんだ?」

影将がサングラスについて聞くと煌葉は少し考える素振りをして説明した。

「簡単に説明するとな、ないと目が見えないんだよ」

さらに、煌葉はあまり話すことでもないと付け足した。


「ところで影将君、君は苦手な食べ物とかはあるかい?」

煌葉は影将に苦手な食べ物を聞きながらカウンターにいるポニーテールの女性店員に皿を持ってくるように言った。

「苦手な食べ物はないがそれがどうした?」

影将の答えに煌葉は嬉しそうに言った。

「お客様の苦手な食べ物はなるべく出さないようにしてるんだ、不愉快な気分にしたら申し訳ないからな」

成る程と影将は納得した。

そして、ポニーテールの女性店員が皿を持ってくるとその上に空気の抜けたハンバーグのような物を置き頭に置いていたボールからまた適量とり先ほどと同じことを始め、さらに影将と藤峰に注文を取った。

「二人とも今日は何にする?」

「何があるのかわからねぇから一番量の多いやつで頼む」

影将がそう答えると藤峰が影将に確認した。

「お前正気か?この店の一番量の多いメニューは1人で完食した奴はこの世界に10人もいないぞ!」

藤峰の確認を聞いても注文を影将は変えなかった。

「丸一日何も食ってないからいける気がする!」

影将が言いきると藤峰は呆れながら自分も注文した。

「なら俺は日替わりセットで頼む」

藤峰の注文を聞くと煌葉は『かしこまりました』と豪快に笑いながらポニーテールの女性店員の持ってる皿に空気を抜いたものを置き皿を受け取り店の奥へと消えた。

その後すぐポニーテールの女性店員が席まで案内してくれた。




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