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出会い

キャラの名前にルビを付けました。

男は空から落ちてくるものを容易く視認していた。

「新しいプレイヤーか、性別は多分男だな」

そう呟くと落下地点えと足を進めることにした。

町からかなり遠い森のあたりに落ちた事を確認している彼は内心安心していた。何故なら新しいプレイヤーが落ちてきたことに気づいたのは彼だけだからだ。そして、彼はもう一つ不安があった、まともな人間であって欲しい、彼はここ最近で一人、新しいプレイヤーを助けている、が礼儀知らずの言わばヤンキーの兄ちゃんのような奴を助けてしまったのだ。そのヤンキーの兄ちゃんは助けられた事に腹を立て何処かに行ってしまい、後日死亡したことを聞き助けただけなのにとてつもない罪悪感を感じたのである。落下地点に向かいながら彼は一つだけ声を出して願った。

「最低限度の礼儀を持っていてくれ」

そして次第に地面に倒れた人が見えてきた。彼はその人を見て落下中だけで性別が判別できたことに誇ることはなかった、むしろまだ完璧に服装まで判別できなかったことを後悔していた、落ちてきた男の姿は、この世界に来ても役に立たないような格好だったのだ。その男の容姿は、乱雑に切られた髪に正面から見たら男の目が見えないぐるぐる眼鏡に、深い緑色のチェクのシャツに、青いジーンズなのだが、シャツをジーンズに入れているのだ、もしこれで頭にバンダナもしくはハチマキなど、ポスターをさしたリュクでも背中に背負っていたら、有名な電気街にかなりいそうな人間だと彼は思ってしまったのだ。だがまだヤンキーの兄ちゃんよりは礼儀を知っていそうだが、この世界に来た以上見た目だけで判断するのは愚かなことだと言い聞かせる。そしてとりあえず倒れた男を起こすことにした。



幼い頃、先祖代々から伝わる一つの武芸を家族の皆から教え込まれた。家族は皆口を揃えてよく言っていた。

『この武芸はこの世で最も強いから極めろ』

よく言い聞かされた。だがある日、謎の武人により幼い自分を除いて家族全員殺された。そして、その武人は幼い自分に言った。

「確かに強い武芸だった、だが、技術だけでは私には勝てない、足りないものを探せ、そして、いつか私に復讐でも挑戦でもいい、この私と命をかけて戦え。」

言い終えると姿をすぐに消した。一人残された幼い自分は、頼れる人間を全員失い、絶望した。

その時、第二の親とも言える漢に出逢った。幼い自分は泣きながらその漢に願った。

「お願いします、僕に足りないものを教えてください。」

漢は歓迎しながら言った。

「教えてやるよ!だけど、付いて来いよ、じゃないと命の保証は出来ねからな。」

幼い自分は腕で涙を拭い覚悟を決めた目で言った。

「ありがとうございます、そして、お願いします!」




少年は昔の無力な自分を戒めるような夢を見ていたところを、知らない男の声に、意識を取り戻した。

「お前やっと起きたな」

声の主は笑いながら言った。少年は体を起こして声の主を見て少し驚いていた、鷹のような鋭い目をしていたのだ、そして声の主は笑いながら自己紹介をしてきた。

「俺の名前は藤峰沙奈(ふじみねさな) だ、よろしくな」

そして少年はさらに驚いていた、名前が見た目と反しているのだ。一番反しているのがまず性別だ。

(最近は女の名前を男でも使うのか?)

頭の中で考えながら男の姿を見た、髪は長いとも短いとも言えないくらいで色が赤色そして、鷹のような鋭い目つきに茶色の目をしていて目つきが少し悪い、服装は白のTシャツに茶色のジャケット、そして、黒のジーパンだった、沙奈が名前なのが違和感を感じるが、その事について触れるのは失礼かもしれないと思いながらも。

「少し変わった名前ですね」

と言ってから、自分も自己紹介をする事にした。

「俺の名前は鋼紅影将(はがくれえいしょう)です、こちらこそよろしく」

自己紹介が終わると藤峰沙奈は苦笑しながら言った。

「よく言われるよ、だから呼ぶなら藤峰にしてくれ、それとお前はどっちで呼べばいいかな?」

その問いに対して答える。

「どっちでも良いよ」

そう答えると藤峰は影将で呼ぶことにした。

「呼び名が決まったところで今から状況説明するけど良いか?」

藤峰が聞くと影将は頼むと答えた。

「一つ聞くけど影将は列車から落下したんだよな?」

藤峰が質問すると。

「そうだ」

と影将うなづいた。

「ならまずは暇神のところに行こう」

「暇人?」

藤峰が言った言葉に影将は誰だと疑問を口にしていた。その疑問に藤峰は答える。

「俺やお前を選んでここに連れて来た神様のところだよ。列車で会っただろ?」

「あの着ぐるみ着たやつか?」

「そうだ」

誰かわかったところで影将は気付いた。

「ここはゲームの会場なんだよな?」

影将の質問に藤峰はそうだがどうしたと答える。

「今いるここは何処なんだ?」

さらなる質問に藤峰は答える。

「ここはゲーム会場の大陸アダティウムだ」

影将は少し考えてから質問した。

「地球上にそんな大陸あったけ?」

藤峰は笑いながら言った。

「ここは地球とは違う別の世界だ」

影将は納得したようにうなづく。つまり異世界に来たのかとぼんやりしながら目的地を聞いた。

「その神様がどこにいるのかわかるのか?」

その答えに藤峰は指をさしながら言った。

「向こうの方に教会によくある十字架が見えるだろ。」

「確かにあるな」

「そこに向かって歩けば会える」

藤峰が言うと影将は十字架を目印に歩き出した。それを見て藤峰も歩き出した。

道中色々な話をしたところこの世界にもルールがあるようだ。ルールと言っても日本の法律にかなり近いらしい。さらに、このゲーム中のプレイヤー同士のゲームの事をクエストと呼ぶらしい、この世界の住人も参加自由でクエストを開催するらしい、クエスト中はこの世界のルールは適用されないらしい、クエスト中はクエスト開始時に決めたルールに従ってクエストをプレイすることらしい。影将は藤峰にゲームクリア条件を聞いたところ。

『呼んだ神に聞け』

の一点張りだった。そして、藤峰からも一つ質問が来た。

「最初に思ったんだがお前俺が怖くないのか?」

影将はなぜだと疑問を持ちながら答える。

「怖くはないがどうしてそんなことを聞く?」

「俺が日本にいた頃お前みたいな見た目の奴はみんな怖がって話しかけても逃げられてたんだよ。」

「それでか、納得した、でも俺のこの服は別に好んで着てるわけじゃないよ。」

影将が服装について説明すると藤峰が目的地に着いたことを教えてくれた。そこには鳥居が立っていた。鳥居をくぐると頂上が見えない長い階段と横に木の看板があるだけだった。木の看板には注意事項が書いてあった。


・この階段飛ばすべからず!

・噛みしめて一段一段上べし!


影将は藤峰に質問した。

「階段飛ばして上とどうなるんだ?」

「最初の段に戻される」

影将は面倒くさそうに階段を上り始めた。

階段を上ること10分くらいたった、未だ頂上が見えない。影将は藤峰に気になることを質問した。

「お前はなんでこんなに詳しいんだよ」

藤峰は即答した、

「俺は半年前からこの世界にいるし、お前を合わせて5人新規プレイヤーを暇神のところまで案内したからな」

「わざわざそこまでするのは何故だ?」

「この世界のルールには新規プレイヤーを見つけたらまず暇神のところまで案内する決まりがあるのと連れて来たらそれなりに金と食糧が貰えるから俺は案内をしてるのさ」

それを聞いてい影将は納得ができた。

そして、階段を上こと1時間以上が過ぎたが未だ頂上が見えず後ろもすでに地面が見えず周りの木も地面から相当伸びている。影将は藤峰に質問した。

「どんだけ上るんだよ?」

藤峰は申し訳なさそうに答えた。

「すまないがそこは暇神の気まぐれだ」

「神にもこの世界のルールは適用されてるのか?」

「知るか!」

その答えに影将は興味本意も込めて殴ることを決めたところで奥に鳥居が見えた。

鳥居の前に立つと光で鳥居の先が見えない。だが藤峰は迷わず鳥居をくぐる影将はそれに続いてくぐる。



おかしな点があれば是非教えて下さい。

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