身体測定(パラダイス版)
卑猥な表現がありますので、苦手な方は飛ばして下さい。
俺の前には服を脱いだ女の子が並ぶ。
エヴァールボがこっそり耳打ちをしてくる。
「鎧のサイズを決めるためなので、本当は服の上から測る予定だったのですが……」
頬に手を当てて「困りましたね~」
やっぱりそんなオチだったのか……。
でも現実は俺にとってパラダイスになってしまった。
さすがリズさん。君が脱いだからみんなが脱ぐものだと思っちゃったんですよ。
「それに正面から測らなくても背中からで良かったんですが……」
俺も絶対に胸を見る必要はない気がする……。
「それではこれで測って下さい。この際だから触ってもいいですよ。きっと誰も嫌がりませんから」
エヴァールボの息が耳に触れるたびにドキッとする。内容も恐ろしい。
「私が一番ニャ~」
いつも一緒に寝ているし、シャワーでは俺が洗っているのに、顔を赤くしてもじもじしていると別人のようだ。
俺がリズを、主に胸を見ていると。
「ほら、ここを触って測るニャ~」
俺の手はリズの胸に沈んだ。
なぜかギャラリーが楽しそうだ。
「それじゃ測るな……」
俺は煩悩を捨てる努力をしながら、1人ずつ確認していく。
まさかクラリーまで脱ぐとは……。
「みんなが脱いでいるのに、私だけ脱がないわけにはいきません。もう旦那様に嫁いだようなものです。必要なくなれば商館に売られるのでしょ」
クラリーはツンデレさんだった。
そして最後はエヴァールボだ。なぜ?
「みんなの視線には勝てません。どうぞ。煮るなり焼くなりして下さい」
エヴァールボの耳打ちの中で、これが今日一番ドキッとした。
お言葉に甘えて確認する。
終わってからさらに耳打ちされた。
「私のはあとで自分で測っておきますね」
エヴァールボさん、ごめんなさい。測るのを忘れていました。
「最後にご主人様のを測るニャ~」
まだみんな服を着ていないから、視界が大変なことになっている。
やばい……。このままじゃ立ち上がれないぞ。
「男の子は座って測ってあげましょうね」
エヴァールボ様は女神でした。
これからもう1戦するのに、みんな顔が赤い……。俺もかなりやばい……。
みんなが服を着たので、ウリボー君を含めたテイムモンスターを開放した。
※隔離していました。
「それじゃ最後に1戦してから帰るぞ」
みんなが頷いたので移動する。
【称号:蜘蛛の友(蜘蛛の巣耐性(小))を取得しました】
ごめんなさい。どうやってテイムしたのか全然覚えていないです。
そしてギラーフに蜘蛛をモンスター屋に売ってきてもらった。爬虫類はちょっと……。
俺はその間に宿でリズのお世話になっていた。
「ご主人様も仕方ないですニャ~」
そして夜……。エヴァールボの耳打ちが今日一番を更新した。
「今日の下着は各自で洗うことになりました。いつもの3倍です。今日の夜は足りない人がいるかもしれませんね」
エヴァールボ様は小悪魔でした。
もちろん夢です。




