表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
迷宮踏破の前に。(挿絵有り)  作者: サーモン
第2章 少女たちを雇います。
25/171

どうしてこうなった

 休息の次の日は、7階層の探索をする。


 転職したばかりでまたレベル1になったが、もともと大した問題もなかったので、進むことにした。


 7階層の階段の場所は知っていても、正規ルートとは違うらしく、団体戦になる。


 団体戦2回分はレベルの関係で待機させた。さすがに危ない。


 7階層の初物は「スネーク」

 まんまでかい蛇だ。


 蛇柄のカバンでも作るのか?


 [エスカルゴ]、[マンドレイク]、[オーガ]、[スネーク]。


 クックーが一番儲けが良かったのに……。


 エスカルゴをオーガ君とオーガさん、マンドレイクをリズ、オーガをゴーレム先生、スネークをパンダ様。

 最後オーガが残ったら少女たちの突撃。



 スネークが非常にやばかった。

 単純に噛まれただけで〈マヒ〉と〈毒〉の状態異常になる。


 聖職者(ビエリアル)様マジ感謝。


 パンダ様が敵に苦戦する姿を初めて見た……。


 何か他の手を考えなくては……。


 7階層でスネークが出てきたということは、おそらく10階層まで出続けるだろう。



 ――――――――――

 ドロップアイテム ※( )の中は売却価格


 ・スネーク→スネークの表皮(50モール)と10モール

 ――――――――――

 蛇の肉はさすがに食べたくないから助かった。


 いや、今は作戦だ……。


 鉄竹の武器が活かしきれていない上に、パンダ様が状態異常になる。




 次はスネークをゴーレム先生に任せて、オーガをパンダ様に任せてみる……。


 ゴーレム先生なら噛まれても石だから大丈夫かもしれない……。




 団体戦をしてみるも、いい結果には結びつかなかった……。




 次はオーガ君の鋼の斧でスネークを両断する作戦を実行してみると、今までの苦戦がウソのように簡単な作業にかわった。

 貴族の武器はすごいな……。なかったら詰んでたな……。




 攻略方法がわかれば流れ作業に等しい。


 8階層の階段を探すために1部屋ずつ団体戦をしながら探していくだけだ。






 ――――――――――


 ギラーフから質問された。


 「一昨日から疑問に思っていたんですが、どうしてリズさんの魔法は同じ初級魔法なのに、突然パワーアップしたんですか」

 え? 魔法を使うのに、リズが慣れたからじゃないの?


 「昨日調べましたが、一般的に魔法はパワーアップしないようです。そのかわりに中級の魔法があるんです」

 やっぱり俺の知識と同じだな……。


 「俺もそう思っていたんだが……、現に成長しているしな……。慣れたら強くなったとかなら、一般的に広まっているよな……」

 リズは首をかしげている。本当にハテナマークが見えるような混乱っぷりだな……。



 だが、俺には1つだけ思い当たる節があった……。


 「リズ、1度パーティから外れてくれ」

 目に涙が……。涙腺大丈夫か?


 「捨てないから大丈夫だ」

 「信じてますよ!」


 リズがパーティから外れた。


 「リズ、その状態でいつも通り火の初級魔法を使ってくれ」


 火の魔法は最初の頃に戻っていた。

 やっぱりか……。


 リズをパーティに入れる。


 「念のため再度打ってくれ」


 威力が高い火の初級魔法が撃ち出される。


 「理由がわかった、ただ……、これは俺たちのパーティ限定だな……」


 ギラーフが気になって近づいてきた……。顔が近いぞ。


 「仮説だが、たぶん正しいと思う。俺にはリズと仲良くなったために〈ネコ族の友〉という称号を持っている。名前のとおりネコ族限定にだが、能力に補正がかかる。もちろん、上方にな。これの恩恵のおかげで、同じことを繰り返すと効率よくできるようになったり、威力が増したりするんだろう……」


 「それはどのようにして取得されたんですか」

 そりゃ……、聞いてくるよな……。


 「え~っと……、それは……、夜伽だ……」


 「「「「「え?」」」」」


 リズ含めて、5人とも驚いたな……。


 夜伽で称号とか俺もどうかと思う……。


 「タイミングがたまたまその時だっただけかもしれないが……、もちろん他の人で試してないからわからないぞ」

 リズがこのタイミングで抱きついてきた。


 他の人で試してないってところが嬉しかったのか?


 「それでは今夜試しましょう」

 ギラーフさん、何を言っているのかな?

 みんなも頷かないで……。 リズは涙目にならないで……。


 「成功すれば、私たちはより強くなって、戦力アップします」


 そのために夜伽するとか、意味わかっているのか?


 称号ゲットで、戦力アップと言われると……。 ゲーマーとしては……。


 「俺が商館に行って、同じ族の人と……」

 「それはないです」

 ですよねー。


 「きちんと成人しているので、道徳的にも大丈夫です」

 何かもう逃げ道がないな……。

 外堀から埋められるとこんな展開になるのか……。




 今日は早めに切り上げて、試すことになった……。


 「今回だけな……」

 「「「「はい!」」」」


 何でこの子らは嬉しそうなんだろう……。






 【称号:リス族の友(素早さ上昇)を取得しました】

 【称号:ヒツジ族の友(睡眠耐性)を取得しました】

 【称号:レッサーパンダ族の友(食肉目)を取得しました】

 【称号:ハリネズミ族の友(危険察知)を取得しました】

 ※食肉目:一時的にネコの目になって夜目が利くようになる。

 ※危険察知:危険を察知すると体毛が逆立つ。


 やっぱり取得できてしまった……。




 「私のにおいで書き換えるニャ~」

 いや、リズさんマジでもう無理だって……。






 ――――――――――


 翌日4人は称号の能力アップを実感していた。


 実質一晩でレベルが3つぐらい上がったのと同じだからな……。


 昨日の戦闘分も合わせるともっと上がっている。




 朝食前からビエリアルが回復魔法を無駄撃ちしている……。


 まさかとは思うが……、回復魔法をパワーアップさせる気か?

 状況証拠だけで正解だよな……。


 めっちゃスキル上げをするゲーマーと同じ動きだもんな……。


 もしかして昨日から無駄撃ちをしてたのかな?

 〈聖導の杖〉を使って打てる回数を増やしているところとかゲーマーの素質があるよな……。

 ※〈聖導の杖〉は〈魔導の杖〉の聖職者版です。また〈賢者の杖〉にはどちらの職にも効果があるとされています。ただし所在不明。




 朝食の時。


 「150回で回復魔法がパワーアップしました」

 うわ……。数えたのかよ……。


 ビエリアルさん、あんたは将来全魔法をパワーアップしそうだな……。



 「私も火魔法を無駄撃ちしようかニャ」

 マジで火事になるからやめてください。



 「でも火事になるから……」

 お? 自分で気が付いたな……。リズさん成長してますね。



 「水魔法にするニャ~」

 うん。転んでもたたじゃ起きなかった。



 俺なら風魔法でスカートめくりを……。



 俺もテイム回数が150回成功するとパワーアップするのか?

 150回とか無理だろ……。

 それ以前に〈人間の友〉の称号がないしな……。


 モズラは錬金術で150回を目指すらしい。


 家の中がゲーマーの集まりになってきた……。





 どうしてこうなった!

 ――――ステータス――――

 名前 緑野赤

 種族 人間

 性別 男

 素質 天才

 クラス 獣使い

 レベル 17


 HP 210/210

 MP 0/0

 SP 370/370


 筋力 5(+6)

 体力 5

 素早さ 5(+3)

 かしこさ 5

 モンスターの友 105


 残りポイント 0

 ――――――――――

 クラス特性

 ・モンスターをテイムできる。

 ・獣系のモンスターのテイム確率上昇、また獣系のモンスターの能力上昇(上昇率はレベル依存)。

 ――――――――――

 称号

 ・スライムの友(衝撃耐性(小))

 ・マンドレイクの友(幻惑耐性)

 ・オーガの友(筋力上昇(中))

 ・エスカルゴの友(雨天能力上昇(小))


 ・ネコ族の友(暗闇耐性)

 ・リス族の友(素早さ上昇)

 ・ヒツジ族の友(睡眠耐性)

 ・レッサーパンダ族の友(食肉目)

 ・ハリネズミ族の友(危険感知)

 ――――――――――

 装備

 ・細剣

 ・木の盾

 ・皮の服

 ――――――――――

 所持金

 ・19万6276モール

 ――――――――――

 テイムモンスター ※名前(性別/素質/レベル)

 ・パンダ(♂/良い/18)

 武器:鉄竹(攻撃力+20)


 ・ブルースライム(♀/良い/15)

 武器:鉄のキバ(攻撃力+15)

 従属:ミニスライム(子供)×8匹


 ・オーガ(♂/普通/14)

 武器:鋼の斧(攻撃力+35)

 ――――――――――



 ――――――――――

 奴隷 ※名前(種族/性別/素質/クラス/レベル)

 装備 ※武器/盾/服/アクセサリー

 テイムモンスター ※名前(性別/素質/レベル)

 ・リズール(ネコ族(ラグドール種)/♀/普通/魔法使い/12)

 ・魔導の杖/なし/皮の服/お守りのリボン

 ・ゴーレム(♂/普通/13)

 武器:なし


 ・ギラーフ(リス族(シマリス種)/♀/普通/盗賊/3)

 ・短剣/木の盾/皮の服/なし


 ・モズラ(ヒツジ族(サウスダウン種)/♀/普通/錬金術師/3)

 ・短剣/木の盾/皮の服/なし


 ・ビエリアル(レッサーパンダ族(レッサーパンダ種)/♀/普通/聖職者/3)

 ・聖導の杖/なし/皮の服/なし

 ・オーガ(♀/普通/5)

 武器:金棒(攻撃力+12)


 ・エヴァールボ(ハリネズミ族(パイド種)/♀/大器晩成/村人/5)

 ・短剣/木の盾/皮の服/なし

 ――――――――――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ