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ここまでの簡単なあらすじ
緑豊かな大国『ワンヌアス』に向けて出発した俺たちだったが、転移先には緑が一つもない砂漠地帯が広がっていた。
そこでは国力を上げるために、捕らえた山賊を使い、敵を集めてまとめて倒す『釣り狩り』と言われる方法でレベル上げが行われていた。
山賊は人ではない。それどころか自分たちと違う種族は皆排除せよという考えが根付いてしまった国だった。
俺たちは砂漠を戻すという名目で〈農夫/農婦〉として国に進入する。
本当の狙いは王位継承の式典を邪魔する事。
青田の話ではフーリエンという悪女が次の女王に即位すれば、迷宮都市に戦争を仕掛けるという。
何とか陰謀を阻止して失脚させるが、今度は近くの海から大量のモンスターが攻めてくる。
次から次へと問題ばかり……。
しかし、最大の問題は家族の中にいた。
ギラーフは元軍団長殿と出会ってから、より強くなるための希望を見出す。だが、奴隷という立場がそれを阻んだ。
俺はギラーフの気持ちを汲んで、元軍団長殿に預けて帰宅する。




