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六話

「お前ってあれだろ。

 小学生のころとか普通とは違うクラスとかにいただろ」


「な、なぜ知っている!!」


「ああ、マジなんだ…」


 間さんもかわいそうな奴を見る目で見ている。

 たぶん俺も似たような目をしているだろうか?

 こいつはずっと中二病なんだな…

 いや、思い込みが激しい?

 似たようなものか。


「ええい!

 今はそんなことは関係ない!!」


「その通りだ。

 今はお前を警察に突き出してやることが先決だ」


「だから俺は悪くない!!!!」


「死ねば?」


 いや、俺じゃない。

 間さんである。

 相当頭にきているようだ。

 こいつは世に言う『人を怒らせる天才』なんだろう。

 もしくはただの馬鹿。


「とりあえず…

 なんでここにいるの?」


「ん?」


「あ…」


 忘れてたのかよ…

































「ほうほう。

 気がついたらここに居たと…」


「ふん…その通りだ」


「うん。そうだよ」


 簡単にまとめると…


 ・今日、朝、神藤が間さんに告白する

 ・なんか急に神藤が消えた

 ・そしたら間さんも気を失った

 ・気がついたらベッドの上で神藤と一緒に寝ていた

 ・神藤が気がついてわけの分からないことを言いながら襲ってきた

 ・そこで俺登場神藤を蹴り飛ばす


 こんな感じだろうか?


「病院行こうぜ?」


「ふん…なぜ俺が行かなければならない!」


「柿ヶ島君?怒るよ?」


 ん?


「気を失ったんだろ?

 病院行けよ。普通に考えて」


「俺は大丈夫に決まっている」


「あ、そうだったんだ。ごめんね?

 コレと一緒にされたのかと思っちゃった」


 と、いうか二人そろって気を失うとか…

 無いだろ。

 てか、なんで俺の部屋に居るんだよ。

 家は中三のころに父親は単身赴任で県外行ったし、俺が高校入って母親は父親の方に行ったし…

 家には誰も居ないし、鍵もかけてあった。

 なぜ…

 ミステリーじゃねえか。


「どうしてこうなったし…」


「ふん…俺も知りてえよ」


「どうしてだろうね?」


「どうしてだと思う?」


「「「誰!?」


 なんか混ざった!

 誰!?


 ふと、そこを見てみると…


「うん?ああ、我か…

 我は…神だ!!」


 馬鹿が居た。

 てか、知らん親父。

 頭の前のほうが残念になりかけている。

 どこにでもいそうな親父。


「119だっけ?」


「いや110じゃないか?」


「両方呼ぶ?」


 息がはじめて合ったと思う。


「なに!?

 …ごほん。

 なぜ、お前たちがここにいるかというとな…

 我がミスをしたのだ!!」


「神藤、頭抑えろ。

 間さん、机の中にあるカッター取り出してくれ」


「こうか?」


「これかな?」


「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!

 か、間接が!!!!間接が!!!!!

 ちょっ!!刃物向けないで!?!?

 我が何をしたというのだーーーーーーー!!!!!」


 俺たちの行動は迅速だった。

 俺が間接を決めて、地面にひれ伏させる。

 神藤が頭を抑える。

 間さんがカッターで脅す。

 適材適所?

 いや、違うか…


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