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三話

「いや~運よく、コウスケを見つけられたよ~」


「いや、そこは聖を・・だろ?」


 聖の彼女の坂上さかじょう ひなであった。

 いや、あんな大声で呼んでくるやつはこいつしかいない。

 ちなみに年齢は三つ下で中二。

 綺麗な茶髪をツインテールにしている。

 聖が中三の時から付き合っている。

 ……いや、言いたいことは分かるぞ?

 聖が中三ということは雛は小六だ。

 つまりこいつはロリコンだ。

 それを聞いたときマジで警察に連絡しようかと思った。

 むしろ救急車?

『友人が受験勉強の疲れで小学生に…』

 みたいな感じで…

 だって考えてみろよ?

 いきなり仲のいい友達に、

『俺、彼女ができたんだ…小学生の』

 とか言われてみろ。

 きっと俺の気持ちが分かるはず…

 え?分かりたくも無い?

 俺も分かりたく無かったよ…


「だって聖は今、金無いし~。コウスケはあるよね?」


「無いな」


 しれっと、嘘をつく。

 こいつはアレだ。

 小悪魔というやつだ。

 正直言ってこの辺りの地域では上位に入る美少女だろうが…

 性格はなかなかにいいSっぷりだ。

 話は合う。

 それに俺に対してはMっぽくなるのでこいつが高校生になったら本格的にアタックしてみようか?

 最近…というか本当に三十分ぐらい前に考えた。

 まあ、考えただけ。

 こいつとは友人関係が好きだからな。


「じゃあ、なんでこんところにいるの?」


「昼飯を食うためだ」


「お金あるじゃん」


「お前におごる飯は無い」


 この前もゲーセンでぬいぐるみを取ってやった。

 そういえばそのときに聖は挑戦していたが、最終的に一個も取れなかった気が…


「ひっど~い!

 こんな美少女が頼んでるんだよ?

 おごって高感度をアップさせる気にはならないのか!!」


「フ…」


「鼻で笑われた!?」


「そんなことより腹が減ったんだが?

 おごってくれるんじゃなかったのか?」


 ん?

 そういや、そうだったな…


「忘れていたな…。それじゃあ、行こうか」


「いえ~い!」


「お前にはおごらん」


「え~!!!」




































「おいし~!ありがとう!コウスケ!」


 最終的におごってしまうのは俺の悪い癖だな…

 こんなんだからお人よしとか言われるんだ。

 学校じゃ『お人よしのサディスト』なんて名前が流行りやがったし…

 あれ?

 俺って学校じゃあ結構有名人?


「いや、まあ、どういたしまして」


 美少女に笑顔でありがとうなんていわれると照れるよな~

 いや、慣れないものだね、かれこれ百回は言われてるだろうに…

 間さんから言われたらにやにやが止まらなくなりそうだ。


「…………」


「どうした、聖?」


「足りない…」


「…まあ、ほれ、ポテトやるよ」


「おお~!心の友よ~~!!」


 まあ、普通ハンバーガーセット一個じゃ足りないよな。

 俺は男子の中じゃ少食だから全然足りるけど…


「おお、そうだ雛。

 今日は珍しいことがあったぞ?」


 ポテトをつまみながらそんなことを話し始める聖。

 …ん?

 もしかして…


「おい!聖!

 やめろよ…?」


「コウちゃんが失恋したんだよ!」


「やめやがれ!!この性犯罪者!!!!」


 言いやがった!

 こいつ人の気にしていることを本人の前で堂々と言いやがった!!


 雛の反応は…


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