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二話

 とりあえず、なぜ神藤とかいうわけの分からない奴と間さんが駆け落ちしたのかはおいといて…

 なぜ、この変態がその情報を知っていたかというと…

 たまたま…と、いうことにしてあるが、職員室で先生が話しているのを立ち聞きしたからだ。

 そのあと一組の奴らに神藤のことを聞きまわっていたらしい…

 そして、今、集会が終わって、宿題その他もらって、明日から夏休みだー。

 と、いう感じで帰ろうとしたらあんなことを言い出したのである。

 まったく…

 なんて変態だ…


「彼女が居るというのに、男をかぎまわるだなんて…」


「そんな変な言い方するなよ!?」


 ああ、今は聖と二人乗り中。

 自転車は俺のだが漕いでるのは聖だ。

 この高校から30分くらいでつくからな…

 マクドゥナルドゥにだが…

 家まではさらに10~15分程度だ。

 ちなみにこいつの自転車はついこの間事故って悲惨なことになった。

 ちなみに事故の原因は後ろ向いたときに電柱に激突して前のフレームとかが酷いことになったのである。

 あれは…本当に酷かったな…

 そのあと、聖は無事…ではないがかすり傷だけですむという悪運の強さを見せた。


 そういえば昔からこいつは悪運が強い。

 小学生のころ上り棒から飛び降りて捻挫ねんざですむ。

 同時期に橋の上から川に飛び降りて、無傷で岸まで泳ぐ。

 他には…

 数えだしたらきりが無いな。

 それだけタフであり、悪運が強い。

 まあ、悪運が強いからといって運が言い訳ではない。

 むしろ悪い。

 財布を落とす(約3千円)

 テストで採点ミスをされる(そして、成績がつけられた後に気づいていたり)

 なぜか知らないことで怒られる(最終的信じてもらえない)

 等等などなど

 正直、爆笑す…失敬ェ、同情する。

 まあ、こいつはなんか生まれるときに神様あたりが

『フォフォフォフォフォフォ。やべ、ミスった…』

 みたいなことがあったのだろうとすら思える。

 ま、神なんて信じていないが。


 そんなことを考えているうちにマクドゥナルドゥにつく。

 すごいな…

 まだ、二十分もっていない。


「ぜえ…ぜえ…。おごってくれるんだよな!?」


 こいつはすでに今日の昼飯分の金はもらっていたのだが…

 なんかに使ったらしい。

 馬鹿だと思う。

 てか、馬鹿だな。

 少しは考えろってんだ。


「勿論…ジュースぐらいは…」


「なん…だと…?」


 なぜにそんなにオーバーリアクション。


「まあ、ポテトも分けてやるよ」


「よっしゃーーー!!…って、千円までおごるって言っただろうがーーーー!!!!」


「ん?そうだっけか?」


「そ・う・だ・よ!!!!」


「………………………チッ、気づいたか…」


「なんか、言ったか?」


「いや、何も?」


 こいつはそんなことばっかり覚えていやがる…

 まあ、誰でも自分に都合の良いことを覚えているものだからな…

 勿論、俺にも言えることだ!!

 いや、そんなこと堂々と言っても悲しいだけだな…


「おーーーーい!!!!!

 聖ーーーー!!!!コウスケーーーーーーー!!!!!!!」


 ん?

 あれは…


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