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戦闘描写一例 このクオリティを毎話コントロールするの難しいなおい?!

sheep「優秀な外注がいてよかったわ…電話を掛けさせて頂戴」

noir「sheep?久しぶりだな、いきなりsessionで通話してくるとは珍しいじゃないか」

sheep「間が開いて悪かったわね、悪いけど雑談の暇はないの。今すぐtailsを立ち上げてsnowを呼んで」

noir「わかった。snow、仕事だ」

snow「なあにお兄ちゃん…えっsheepさん?!過集中!…ご用件を伺います」

sheep「詳細は既にonionshareで送ってるわ、緊急でsnowの意見が欲しい場面なの」

snow「わかりました…ストーカー、同窓会、注文履歴…エスビット(ヘキサミン)、過酸化水素水、クエン酸…この注文履歴ってHMTDの材料だよ、もしも合成する気なら止めなきゃまずい。仮に爆弾だとしたら、モーメンタリースイッチを買ってるのは起爆用だろうな。私も電気着火式銃のトリガーに使おうとしたことがあるからわかる 」

sheep「やはり当たりね。個人で製造可能かしら?」

snow「有機過酸化物のHMTDやTATPなら国内でも個人による密造の発覚が報道された実例があります。でも、爆薬って言ってもほとんど信管みたいなもので一度合成したらいつ爆発するかわからない」

sheep「そうらしいわね。威力はどの程度?」

snow「重量によるけど。米軍の軍用手榴弾で言えばだいたい6オンス…170グラムくらいのコンポジションBっていう爆薬を充填されていて、HMTDはRE比で言えばコンポジションBと同じ威力を出すのに約二倍の重量がいる。まあ、RE比は正直参考にしかならないけど…とにかく、それで手榴弾の殺害圏は通常半径5メートル、殺傷圏は半径15メートルの円状ってされてる。でも、爆薬だけじゃなくてベアリングも注文してるから破片はどのくらい飛ぶかわからない。油断できる相手じゃないです。この量なら…材料だけで計算したら、最悪の場合10オンスは作れる可能性はあるだろうな」

sheep「参ったわね…警察に丸投げしようにも、もう時間がないの。私とnoirで対処するから、あなたは通報をお願い。方法はわかる?」

snow「お兄ちゃんに?!…わかりました。匿名プリペイドSIMを挿したスマホを持って、セルタワーの追跡や監視カメラの照合を避けるために、繁華街の施設のお手洗いでcrococallsから110番すればいいんですよね。本当はTor使いたいけどVoIP無理だしな…VPNだけだと抜かれそうで怖いし」

sheep「いえ、本人確認も所在地登録もなしで使えるIP電話だと位置情報が不明と見做されるせいで緊急通報は基本できないの。最寄りの警察署の代表番号をOsmAndで調べてそこに直接かけなさい。あと、生の声やボイスチェンジャーだと声紋がとられるから…ちょっと待ってなさい。本当はインターネットホットラインセンターで解決できればいいのだけど…昔あそこに未成年の女の子にオンラインで付きまとって公開アカウントで殺害予告してたやつを通報したらヒットマークが出るまで半年はかかったわ。(ちなみに実話)というか、日本ではSIMカード抜きの端末で緊急通報できないのはおかしいのだけれどね…できたわ、AIで通報内容のテキストと人工音声を生成。これもonionshareに送るから確認して」

snow「わかりました。…凄い自然な声。sheepさんってなんでもできるんですね」

sheep「まさか。技術の進歩に感謝といったところだわ…日本で声紋が単体で証拠能力を持つことはあまりないのだけど、念のためといったところね…話し方でプロファイルをとられるのも好ましくないし。想定される返答に応じて複数パターンの音声を作っているから、あとは現場で工夫しなさい」

noir「俺は何をすればいい?」

sheep「標的のルートに先回りして、相手を刺激しない程度に徐行するなりして車体で標的の車両の前を塞いでほしいの。一車線しか止められないから逆走されたら詰むけど、最悪はミスを装って多少当たってもいい。厳しい仕事を頼んでごめんなさい。標的が車から降りてきたら絶対に近づかないで」

noir「金を受け取ってるから気にするな。それに、sheepはもっと危ない橋を渡る気なんだろ?時間稼ぎくらいどうにでもなる」

sheep「私が受けた依頼だもの。snow、あなたに作ってもらったものを使うことになるかもしれないわ」

snow「散弾銃ですか…?了解しました。noirにも持たせた方が?」

sheep「それには及ばない。zulu?」

zulu「あ、はい!ぼくが現場に出るんですよね」

sheep「いえ、あなたってペーパードライバーでしょう。今回の案件ではちょっと荷が勝ちすぎているわ。私がバイクで先行して直接対処するから、あなたは距離を取って車両でついてきて欲しいの。それでちょっと頼みがあるわ、私が前に遊びで作った中古スマホを使ったマイニングファーム、何度か見せたから覚えてるわよね?」

zulu「ああ、型落ちとか一部故障したスマホを何十台も束ねてマイニングさせるってやつですよね。何か使えるんですか?」

sheep「あれをまとめて車両に積んで、私が指示したタイミングでバッテリー上がりを装ってハザードをつけてほしいの。走行中にはかなり珍しいけど言い逃れできない範囲ではないわ。そのあとでスマホを一斉起動して位置情報を送信。Simon Weckertの実験は何年も前だけど、物理的な道路封鎖と併せれば少しは渋滞の影響を大きく見せかけられる。ジャンプスターターで修理するふりをして、状況終了後に直ちに指定したルートで退却して車両をセーフハウスに隠匿。JAFは呼ばなくていいわよ」

ideal「かなり綱渡りじゃないですか?…まともに作戦を練る時間もないし仕方ないか」

sheep「正直検証しておくべきだったわ、noirの妨害と合わせてもまともに稼げる時間は数分もないでしょうね。その間に私が標的を完全に拘束して爆弾には触らないようにして、警察が来るまでに撤退するしかないわね…」

snow「それがいいです。黒色火薬くらいなら大量のお水で濡らせば少なくとも一時的には不活化できますが、大量の有機過酸化物を現場で安全に無力化する方法は殆どないです…というか、想定される量があまりに多すぎます。硫酸亜鉛とか用意しとけばよかったかな…」

sheep「仕方ないわよ、いずれにしても薬品だけあっても適切に扱うのは難しいのだし。ideal、あなたはHQに残って標的の進行ルートの割り出しとGPS情報のモニターをお願い」

ideal「了解しました。とりあえずgooglemapで…標的の住所から同窓会の会場までルート検索。他のアプリでも車だと大差ないな。ていうか、もう時間があんまりない」

sheep「でしょうね…私とzuluはそろそろ行動するわ」


sheep「バイクの乗り方覚えていてよかったわ、フルフェイスヘルメットで顔が隠せるもの…目標を視認。間に車はないわね、都合がいい…ideal?」

ideal「ストリートビューを見てますが、今の速度でならあと一分ほどしたら左手はしばらくレンガか何かの壁一直線になります。歩行者さえいなければ被害は減殺できるかと」

sheep「zulu、後ろはどう?」

zulu「なんとか先行車を追い越して局長の直後についてます、いつでも行けます」

sheep「noir、どうかしら」

noir「できれば早めに始めて欲しい、標的が車間距離を詰めてきてる。奴の標的は無差別じゃないとはいえ、爆弾を抱えたやつをイラつかせたくない。今のところ反対車線はかなり空いてるしな」

sheep「同感だわ…さてと、状況はおあつらえ向きだし、これを逃したら後がなさそうね。…少しマイクを切るわ」

ideal「え?はい、どうぞ」

sheep「何を震えているの、私…これよりまずい状況は何度も潜り抜けてきたじゃない。さて、最悪想定で歩行者や対向車を巻き添え、悪くて私を巻き添えに自爆か、私が標的を射殺。運が良ければお互い無傷で標的を拘束できる…ふふ、冥土の旅路の道連れが欲しいならなってあげようじゃないかしら。あなたも命を賭したのだから、それくらい望んだって罰は当たらないわ…戻ったわよ、zulu始めて」

zulu「了解!後続車さんごめんなさいなのだ」

sheep「さて、私も始めようかしら。下手に衝撃を与えると爆発しそうで本当は気が進まないんだけど…noirが減速させてくれているし、私の運転技術に期待ね」

(衝突)

標的「うお、な、なんだ?!」

sheep「ごめんなさい!その、あまりに徐行してたから追い越そうとしてうっかり当たっちゃったんです」

標的「これだから、バイク乗りは…!今急いでるんだぞ!」

sheep「本当に申し訳ないです。その、お車に傷をつけてしまったので保険のこととかでお話できませんか?」

標的「…今は大事な用事があるんだ、金のことはいいからなかったことにしてくれないか?」

sheep「それが、私よりにもよって社用車で、このままバイクに傷をつけて何にもなしで帰ったら凄い問題になっちゃうんです」

標的「いや、社用車でバイクって…だいたい、俺に関係ないだろ」

sheep「本当にその通りで…お願いです、ドラレコ見られてクビになっちゃったら私生きていけないんです。五分だけ、ううん連絡先を交換するだけでもいいから一度下りていただけませんか?」

標的「わかったよ…五分だけだからな。このまま騒がれると余計時間がかかりそうだし。本当悪いことは重なるな、前の車はやたら遅いしバイクにはぶつかられるし…下りればいいんだろ下りれば」

sheep「ええそうよ。できればいますぐ両手を上げてくださる?」

標的「は?!銃?!本物?!なんだよお前!!」

sheep「あら驚いて…あなたのしでかしたことに比べれば大それたことではないでしょう。身体検査をしても構わないかしら?」

標的「警察?どこで漏れたんだ、このタイミングで…い、いや、俺を探っても何も出てこないぞ!」

sheep「なるほど、爆弾は車の中ということかしら。衝撃を与える危険を考えれば、わざわざ身に着ける意味はないものね?」

標的「え、いやそういう意味じゃ…そ、そうだその銃偽物だろ、警察がそんなおもちゃみたいなの使う訳がない」

sheep「試して…みる?」

標的「どうせ後がない…ああ、あいつら以外を巻き込むのは嫌だったんだが。仕方ない、包丁も持っといてよかった。悪いが死んでくれ!」

sheep「あらそ?ならあなたが死になさい…なんてね」

標的「痛い!あああ、目が見えない!!」

sheep「ごめんなさいね、こっちの催涙スプレーが本命。銃は手元に注目してもらうためのブラフなの。視線誘導は手品の基本よ?」

標的「なんだ…袖に仕込んでた…?なんなんだよお前は…」

sheep「さてね。一つ教訓になったでしょう、悪いことに手を出したら私みたいな人から誰にも守ってもらえなくなってしまうの。悪いけど、拘束させてもらうわ…できた。警察は開錠に苦労するでしょうね」

標的「なんで…なんで俺ばっかりこんな目に…痛い…」

sheep「人が集まったらよくないわね…車借りるわよ?(標的の車のクラクションを鳴らす)私の車が火事だわ!このままだとガソリンタンクに火が回って爆発する!みんな逃げて!今すぐ!…さて、離れるとしようかしら」


snow「通報、終わってます。IP電話なのもあって大分疑われましたけど爆弾案件は無視できないみたいです」

sheep「お疲れ様。せめて人避けだけしてくれればいいのだけど…クラクションではあまり効果は長持ちしないものね」

ideal「ああいうのって、かえって人を集めちゃわないですか?」

sheep「爆風圏内から遠ざけることが重要なの。今時の車のドアは薄いから、ベアリングが貫通しきらないとは言えないのが怖いところだけど…欲を言い出したらキリがない状況よ。標的を救助しようとする人があまり集まらないといいのだけど。あと、無いとは思うけど鍵掛けてないから車上荒らしが車に近づいて爆弾を弄ったらたまったものじゃないわ…zulu、そろそろ離脱しなさい。火災を偽装するのに発煙筒を焚いたからこれ以上の通行封鎖はリスクにしかならない」

zulu「了解です、スマホをシャットダウンしてからセーフハウスに向かいますね」

noir「一足先に離脱済みだ。疑われないように少しずつ速度を上げてる」

sheep「今回は手間を掛けたわね…リスクも踏んだから、最低一か月は表立った行動は控えなさい。その分報酬は弾むわ」

snow「sheepさん、sheepさんは色々大丈夫なんですか?お金のこと一つとっても依頼料で賄えるとはとても思えません」

sheep「たまには赤字を出すのも乙なものよ。私は普段裏方だから、多少目立っても仕事に支障はないしね…ドラレコに銃を撮られたのは好ましくないけど、本物だという確証は与えてないでしょうし」

zulu「それより、本当にどこも怪我してないのだ…?局長の身に何かあったら大変なのだ」

sheep「問題ないわ。手ぶらで車から降りてきてくれたからドアを開ける手間は省けたけど、窓を開けてくれるだけでも視界を奪うには十分だったし。その場合でも爆弾をいじれないようにスタンガンも仕込んでおいたから、もとより分の悪い賭けではなかったのよ」

ideal「局長って合法で手に入るものだけでも大抵の問題は解決出来ちゃいそうですよね、絶対敵に回したくない…」

sheep「あら、私はシステムを破壊しようとする人以外は敵に回さないわよ?…まあ、護身用品は刃物と同じで入手は合法でも携行は基本的に違法だけれどね。ついたわ、いったんバイクを隠匿して着替えるから、またね」(ちなみに刃物は刃渡りによっては銃刀法違反、護身用品は軽犯罪法違反)

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