11話 番外編 帝国陣営1
魔神誕生から早数ヶ月の頃
人類陣営では
今回はとある帝国
オールバスト帝国
数百年の歴史を持つ大国であり、人類陣営で1番強い国である
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帝城
「またですか」
「またです。皇帝陛下が逃げました」
使用人達は城から逃亡したと思われる皇帝陛下を探す
「あの方は本当に逃げ上手ですね」
「皇帝になる前からお変わりないのはいいことですよね」
「いいことなのかしら?」
と言いながら使用人達は探す
しかし、なかなか見つからない
街にも手配しているがまだ見つかっていない
どこに皇帝陛下がいるのか
それはーーー
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「ふむ・・・」
城のとある場所で男は満喫していた
「今日も平和だな」
紅茶を飲んで椅子に座る
疲れている様子はなく、平和に過ごしているこの世界でなんとも普通にやっていた
そんな彼にある者が襲う
「重機だ!!!」
「why?」
重機を持って落ちてきた
「・・・・・・」
「なんだ当たらなかったか」
「何をしているんだ・・・兄上」
現れたのは彼の兄だった
「ふん、城にある我が倉庫から重機を持ってきたのさ!あはは!!素晴らしいだろう!」
「よくないんだわ。何をしてんねん兄上・・・」
呆れた顔をする
いつものように変わらない兄に対してまたかと思いながらもいつものようになんともない日常のイベントになったなと思っていた
普通におかしい日常であるが彼からしたら慣れていることなのだ
「皇帝になっても変わらないな兄上は」
「ええ〜変わると思ってんの〜」
「変わっていたら医者を呼んでいたでしょう」
「どんな心配?」
と兄弟の会話があった
相手は皇帝
人類陣営で1番強い権力を持つ帝国の皇帝
「どけ!俺は皇帝だぞ!」
「何を言っているんですか兄上」
「ふっカッコつけたいだけだ」
「・・・・・・」
「呆れた顔やめてくれない?」
「酷すぎる・・・」
「暴言かよおい」
2人はなんとも仲がいい
「兄上は何をしているのです?仕事は?」
「ふっ・・・終わらせてきた。だから、城から逃げるようにやったのさ」
仕事を終わらせて逃亡
使用人達が探しているが急いで探しているわけではないのはちゃんと職務を果たしているからだ
しかし、突然の逃亡は流石に心配であるため城の近くの帝都にも範囲を広げて探しているのだ
「そんな勝手にやっていては怒られますよ」
「問題ないだろう?俺は皇帝だ。俺がしたいようにやるだけさ。それに仕事を終わらせたから怒られるとしても問題はないだろう?」
「怒られる時点で問題じゃないですか」
「それもそうか」
「それもそうかじゃない」
呆れながら会話を続ける2人
「全く・・・兄上は問題しか起こしませんね」
「我最強也」
「それは知りません」
「ええい!?そんなわけがないだろぉぉぉ!!!」
「何発狂しているんですかね・・・バナナを口に入れますよ」
「だが断る」
「あいからずのバナナ嫌い・・・」
バナナが嫌いな皇帝
彼にバナナを与えると発狂してしまうというかなりのバナナ嫌いなのだ
「それじゃ、暇「何をしているのかしら?」・・・」
2人の前に現れたのは2人に似た女性
首に首輪があった
服は奴隷が着ているような服だ
「クソ姉上・・・」
「クソ姉貴か」
「おいお前ら。私のことなんだと思っているんだ?」
2人を睨む女性に皇帝と男は機嫌が悪くなる
彼らの姉である彼女はかなりの嫌われ者である
その理由は皇帝以上に問題を起こしたからだ
それは前皇帝を殺害し、妃達も殺害
国を乗っ取ろうとした悪女だからだ
皇帝の殺害に気付いた現皇帝達の行動のおかげで無事に阻止に成功し、現皇帝が皇帝になったのだ
弟のほうは皇帝になりたくないという意思を持っているため皇帝にはならなかったのは言うまでもない
本来ならば死刑になるところ、実際に死刑として死刑が行われたが復活してきたので奴隷階級に落とされている
皇帝の奴隷として生きていくことを罰としていた
この提案は皇帝であり、また皇帝殺害事件が起きたらどうするのだと反論はあったが皇帝の実力を知っているため問題ないだろうと思われ、奴隷として扱われるようになった
ちなみにだが彼女の力の大半は封じられている
「何故お前がいる。お前は俺の奴隷になっているからここに来ないように手配しているんだけど?」
「誰のせいで探す羽目になったのか分かるかしら?」
「兄上のせいじゃないですか」
「悪い、マジで済まん」
誰のせいなのか分かった皇帝は弟に謝る
「さて、戻りましょう」
「悪いがお前が俺に命令権はない。この皇帝に命令できるのは我が弟であるリューだけだ」
「ねえよ。何を言って僕を巻き込むんですかあんたは・・・」
呆れながらも弟・・・リューはかつての姉を睨んで
「2度と俺達に文句を言うな。奴隷で済んでいるだけでも奇跡なんだよ。お前はもう姉じゃねえから」
「・・・・・・そう」
無表情で2人を見る姉
2人はため息して皇帝は姉の鎖を掴んで
「お前は与えている部屋に行ってくれ。じゃないと全裸の刑だぞ」
「全裸の刑ってなんだよ」
呆れながらも連れていくのだった
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「ってことがあって大変だったのよ〜」
宰相に捕まってしまった皇帝は言うと宰相はため息しながら彼に向けて罰を下すことに意思を固めた
「もちろん罰です」
「ふざけるなぁぁぁぁ!!!!」
帝城はいつものように叫び声が響くのだった
続く