6話 - ポンコツAI疑惑
「学園の施設は充実してるわ。食堂、訓練室、ラウンジ……生活に必要なものは揃ってる。一旦お別れね。」
白衣の女性がシオンを見つめる。
「定期的に状況を確認するわ。メッセージは毎日送るから、必ず確認して。」
「そんなに頻繁に?」
「当然よ。……それと、ひとつ忠告。」
彼女の声が低くなる。
「目立たないように。」
「なんで?」
「いずれ分かるわ。」
それだけ言い残し、彼女は去っていった。
シオンはベッドに寝転び、ため息をついた。
「……なあ、本当にすごいAIなのか?」
頭の中のAIに問いかける。
『どういう意味だ?』
「オレを選んだ理由も聞いてないし、すごい証拠もない。」
『……』
「もしかしてポンコツ?」
『訂正を要求する。私は高度な戦術AIだ。』
「証拠を見せろよ。ほら、ポンコツじゃないって証明しろって。」
『……戦闘シミュレーションを開始する。』
「は?」
突如、視界に無数のデータが展開され、身体が勝手に動き出す。
『敵機、三機。迎撃を開始。』
「お、おい、待て! こんなの聞いてねえ!」
脳内に直接戦闘指示が流れ込み、体が勝手に反応する。シオンは咄嗟に飛び退いたが、敵の攻撃が間一髪でかすめる。
「くそっ、強制参加かよ!」
必死に回避しながら反撃するが、容赦ない攻撃が続く。次第に体が追いつかなくなり、ついに直撃を受けた。
「ぐっ……!」
シミュレーションが終了し、シオンはベッドに転がり込む。
『戦闘評価:Dランク。要改善。』
「お前な……初日からこんなのやらせんな……。」
『これが現実の戦場だ。』
「クソ……ポンコツじゃなくて鬼畜AIだった……。」
シオンは天井を見上げながら、初日からぶっ倒れる羽目になった自分の運命を呪った。
『アストラル・ノヴァ学園のカリキュラムについて説明する。』
「は? いや、今の流れで説明入るのかよ……。」
『情報は早期にインプットするべきだ。』
シオンは疲れ切った体を起こし、しぶしぶ聞くことにした。
『学園は4年制。1・2年目はクランに所属し、戦闘訓練を受ける。3年目以降はクランを作るか、ソロで行動するか選ぶ必要がある。』
「クランって、要はチームだよな?」
『そうだ。2年目までは既存のクランに所属し、協力して戦闘経験を積む。3年目以降は独立し、新たなクランを結成するか、単独での活動を選ぶことになる。』
「チームプレイ必須ってわけか……。オレ、そういうの向いてねぇんだけど。」
『適応しろ。戦場では単独行動は死を意味する。』
「お前、いちいち言い方が重いんだよ……。」
シオンは頭を抱えながら、未来の生活が思った以上に厳しそうだと悟った。
こうして、彼のアストラル・ノヴァ学園での生活は幕を開けた。
この後書きを見ているってことは!!
あなたは神様です!貴重なお時間使って読んでくれてありがとうございます!
できれば次のもみてほしいなぁ~♪




