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WEB作家で陰キャの俺、小説を書いてるのが陽キャのギャルにバレる~そしたらラブコメみたいな展開になった~  作者: おとら@7シリーズ商業化
二章

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尋問

なんとか無事に、プリクラを撮り終えると……。


「ほら、外に出るよ」


「お、おう」


外に出て機械の側面に立つと……さっき撮ったものと思わしき映像が出てくる。


そこには変な顔をした俺と、可愛く笑っている葉月の姿がある。


「うわっ、私ってば可愛くないし」


「そうか? 普通に可愛いが」


「……へっ?」


「……へっ? ……あっ……い、いや、一般的な意見ってやつだ」


「そ、そう……」


し、しまった。


思わず、心の声が漏れてしまった。


実際に、めちゃくちゃ可愛いし。


「というか、葉月は基本的に写真写りが良いし。俺の顔なんか見てみろよ、我ながらひどい」


顔は引きつってるし、ニヤニヤと気持ち悪い顔をしている。


写真慣れもしていなければ、女性慣れもしてないので仕方がないと思う。


「確かに、野崎君の顔は変だね。もっとリラックスしないと……うん? 基本的に写真写りが良い? ……どういう意味? 私の写真を見たことあるの?」


「……あっ」


しまった! つい、和也君の家でみた卒業アルバムが浮かんでしまった!


「野崎君? ……どういうことか説明してもらうよ?」


「……はい」





その後、プリクラの落書きを終えた俺たちは、ジュースを買って近くのベンチに座る。


もちろん、ジュースは俺の奢りだ。ちなみに、プリクラ代も。


そもそも、俺が付き合ってもらってるわけだし……だから許してくれないですかね?


「それで、なんで知ってるの?」


「いや、実は……和也……佐々木君の家で卒業アルバムを見まして……」


「あぁー……そういうこと……そういや、一緒の学校だったし」


葉月は顔を両手で押さえて、下を向いてしまう。


やっぱり、俺に見られるのは嫌だっただろうか?


「あっ! 悪いのは俺だから! 佐々木君が葉月と同じ中学だって言ってて、その流れで卒業アルバムを見るかって話に……」


「べ、別に怒ってないし。そういうことは、友達の家に行けばよくあることだし。それよりも……変じゃなかった? 髪は黒いし、真面目な顔してるし」


「変? ……いや、別に。今とは大分違うなとは思ったけど。というか、真面目な顔してなかったらおかしいし」


「ふーん……野崎君は、あっちの方が良かったりする?」


「うん? なんか、佐々木君にも同じこと聞かれたなぁ。別に、どっちでも良いんじゃないか?」


「むぅ、それってどうでも良いってこと?」


「いや、どっちにしろ葉月は葉月だろうし」


「……ふふ、そっか。じゃあ、勝手に見たことは許してあげるし」


「ほっ、助かる」


「じゃあ、UFOキャッチャーしよ!」


どうやら、ご機嫌は良くなったらしい。


まあ、その理由はわからないけど……別にいっか。








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