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【1段階 - 4】練習時間5割、交差点で待つのが5割

 この日は仕事帰りの夜に教習を受けた。

 幸いにも天気は曇り。しかし直前まで降っていた雨のせいで路面はウェット。おまけに強風も吹き付けるというこれまた意地悪な環境となっていた。

 でもね、公道デビューした時に慌てないように、今のうちに経験しておくのは大切だよね。ポジティブシンキング大事。



「はい、今日は坂道発進と一本橋やるよー」


 今回から、卒検に向けて各課題の練習をしていくようだ。しかし、私はまだ発進すらろくにできず、開始早々にコケてしまった。またしてもブレーキを踏んだまま進もうとする愚行を(おか)したようで、我ながら学習しろと叱りたくなった。もう発進する時は念仏のように「ブレーキハナセブレーキハナセ」と唱えてやる。


 坂道発進は教官の言う通り操作したらすんなりできた。これは多分卒検でも問題無くできそう。特に面白い撮れ高は無かったので次。


 一本橋は苦戦する人もいる課題のようだったので私も身構えていた。

 どんな課題なのかは調べればすぐに出てくるので詳細は割愛するが、早い話ゆっくり真っ直ぐ進めばオッケーな課題である。つまり、バランス感覚が強い人ほど有利。


 検定では橋を渡る手前で一時停止するのだが、まずは慣れる意味で止まらず走行。なんなく渡り切る事ができた。あ、これ多分得意な奴だ。


 ……と思ったけど、何回か練習するうちに苦手な箇所も見えてきた。


 これ、渡るのは全然平気だけど渡り始めが全然ダメだわ。


 そう、一本橋は直前で停止させるので発進でふらつくと肝心の橋に乗れなくなるのだ。私は発進でふらつく傾向にあるので手前で止まるとほとんど橋に乗れなくなってしまう。乗れたらほぼ成功するのだけど。

 教習の最後にも「出だしが遅いからもう少しアクセル吹かした方が良いね」と教官に言われた。アクセル吹かすどころか一切開けずにクラッチ操作だけで発進してるので、このやり方はそろそろ卒業しておきたい。車もアクセル踏んで半クラにするのが基本だもんね。バイクも一緒だと思って考えなきゃ。


 ただ、ここで一つ思ったのが50分という時間の割にはあまり練習ができてないという事だ。集中して行った坂道発進と一本橋も3回ほどしか挑戦していない。


 原因は交差点で優先車両をやり過ごす待ち時間の長さだ。

 これはどの教習所も同じだと思うが、法に則った安全運転においては公道の数百倍厳格に行っているはず。

 例えば、右折する時は対向車が視界に居ない状態のみ曲がってよしと言われてるので、普通なら余裕で曲がれる間隔でも20秒〜1分くらい待って曲がらなくてはならない。お互い免許取得前の何をするか分からない人間だから必要以上に安全を意識するのは分かる。しかしその分練習時間は削れる。きっとお互いに。


 故にこれからバイクの免許を取ろうと考えている人は自動車と走行コースが区切られている学校にするか、二輪車専門の教習所を選ぶ事をオススメする。せっかく高いお金を払うのだから、限られた時間をなるべく有効活用したいはず。小回りが効いて加速力も強いバイクがチンタラ走る……もとい、安全運転な自動車に合わせるのは勿体無いからね。


 あと、学生が詰めかける春休みや夏休みといった教習シーズンを避けるのも一つの手だが、人混みや密を避ける世間の流れで免許取得ブームになっているのが現状だ。

 私もオフシーズンであろう4月に入校したが、教習所は大盛況である。これでも十分落ち着いているのは肌感覚で理解できるものの、校内は大量の車でひしめき合っている。


 とはいえ、実際の混雑状況は地域差もあるし教習所の人気不人気にも左右されると思うので、ご自身の予定と照らし合わせながら学校を選んでいただきたいと思う。

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