バイクに興味無かったクセに免許取ろうとする奴
「バイク乗りてぇな」
推しのVTuberの生配信が流れる部屋の中で、そんな事を思った。
しかし、バイクには興味が無い。知っている車種はせいぜいハーレーくらいだ。街中で走っているバイクを見かければ「音うるさいな」と耳障りに思ってたし、印象としては悪い方であった。
一方、車には興味があって、特に幼少期のハマり具合は凄かった。真っ赤な色のフェラーリを見ると自然と心が踊った。(ちなみに80年代位のモデルが一番好きです)
だから将来は絶対に車を運転するという意気込みで育ち、19歳の時に無事普通車免許を取得――したは良いものの、ほとんど運転できずに上京してしまい、電車通勤をしている内に気付けばペーパードライバーになっていた。
でも運転したい。楽しいから。家でハンドルコントローラーを握り締めてドライブゲームをするのも楽しいけれど、やっぱり公道を走りたい。どこか遠くに行ってみたい。
ただ、首都圏のワンルームに住む身としては車の所有はハードルが高過ぎる。仮にカーシェア等で済ませるとしても運転の技量が身に付いていない。ペーパードライバー教習を受けるとしても数万円の費用が掛かってしまう。
……そこで思い付いたのが「バイク」だった。普通免許があるので教習所の学科は免除、費用も10万円程度で済むそうなので、無理して車乗るより良いかなと。まずはバイクに乗って公道に慣れて、そこから車にシフトすれば良くね? なんて軽いノリでバイク教習のイロハを調べ始めたのだ。
それから数ヶ月が経ち、予備知識が整ったところで評判の良い近所の教習所を予約。入校に至ることとなった。
次話から受けた教習のリポートをしていきます。
記憶の鮮度が高いうちに執筆して更新しますので、投稿頻度にムラがあるかもしれませんが、ご了承いただければと思います。