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20話目です!よろしくお願いします。
カール島を出て4日の後。
一行は王都シングレアへと辿り着いていた。
「じゃあここでお別れだ」
ユウセイはそう言って拳を突き出してくる。
「なあ……俺は最初の任務から、全部お前に教えてもらった!
すごくすごく感謝してる!」
拳が滲んでいく。
泣くつもりはなかったのに!
「ほんと、ポンポン強くなっちまって。
でもま、お前の師匠だったっていうのは自慢になりそうだな」
「だったじゃねぇ!ユウセイはずっと、俺の師匠だ!」
俺は涙を振り払い、拳を合わせた。
「じゃあな!坊主。
冒険者を続けてら、またどっかであうだろう。
狩場に困ったら、また教えてやっからよ!」
「ありがとう!次一緒に戦う時は、俺がお前たちも守れるように強くなってくる!」
「馬鹿いうな、自分らの身は自分で守れるさ」
拳を離して、ユウセイが去っていく。
「ほんとうにありがとうございました!」
ルーナがその背中に向かって頭を下げた。
「達者でな」
「ルーナに優しくしてやんなさいよ!」
クライス、ベラもユウセイに続いていく。
「さあ、行こうか」
「はい!」
これからは2人で戦っていくんだ!
ギルドシングレア支部に着くと、ヒルダが魔力を鑑定してくれた。
「ルーナは……652!?イズルも628もある!
なにがあったんですか……?」
ヒルダは驚きを隠せない様子だ。
「よしっ!」
色々あったからな。
街を出てから10倍だし、驚かれるのは納得だけど。
「この辺で、2人で狩りにいける場所はありませんか?」
「それでしたら……」
ヒルダの話を遮るように、一人の冒険者が走り込んでくる。
「御用でしたらお並び……」
「スタンピードだ!!
王都に向けて、大量のモンスターが迫ってきてる!!」
ギルドは騒然となった、
「スタンピード……」
「ルーナ……逃げよう!」
「いけません!スタンピードに対して、取り決めに従って戦っていただきます!皆さんこちらに!」
「嫌だと言ったら?」
「冒険者権限の永久剥奪と、賠償金です」
「イズル……!いいよ!戦う!
私も戦うよ!」
「でも、ルーナは……」
「ううん。いいの。
私、このスタンピードを戦って、過去を乗り越えたい!」
ルーナは真っ直ぐな目でそう言った。
「わかった!なら俺は、ルーナを守るよ!」
「お願いしますね!」
ルーナはこんなときでも可愛かった。
モンスターが来ているのはフルリオとは反対方向だった。
俺たちの役目は左翼の1番端。
ここが崩れたら半包囲されるという、1番大事な場所だった。
「あれ!イズルじゃない!?
すごい偶然!」
そこには黒い短髪の少女が立っていた。
「おおミライ!久しぶり!」
「イズルか!案外早く再会できたな」
「もうそんなとこを任せるようになるなんて、イズルはさすがだねー!」
ゴンゾウとアイラも寄ってくる。
「イズル!隣の人は?」
「この人はルーナ。俺の幼馴染。
俺と同じくらいの成長スピードなんだー!」
「え!?イズルと!?」
「そんな奴が2人もいるなんてな」
アイラとゴンゾウはかなり驚いているようだ。
「2人で組んで、ここを任せれてる。
3人とも俺が守るから!」
「いや、守るのは俺たちの方だ!」
ゴンゾウは気合いを入れている。
そうこなくっちゃな。
「あ!ルーナ。
この3人は最初にパーティーを組んでた仲間なんだ」
「そうなんですね!
ルーナです。今日はよろしくお願いします!」
こんな時もルーナは可愛らしかった。
銅鑼が鳴った。
モンスターが近くに来たようだ。
和やかな空気は薄れ、戦いの緊張感が高まっていた。
お読みいただきありがとうございました!
あと2-3話程で完結になります。
最後まで読んでいただければ幸いです。




