格上とさらに格上
「そういえばきみの名前はなんていうの」
「五十嵐 蓮です」
「僕は風貌の通りの前世だけど、君は
前世何をしていたの。たぶん血行特殊な仕事でしょ」
「占い師ですけど、何でわかったんですか特殊な職業って」
「君の僕をみる目だよ、僕を見るとき
身体の動き一つ逃さない
それは詐欺師とか、交渉人、ホストのそれだ」
バレていた
それは絶望を与えた
なぜなら心理学なら誰にも負けないと思っていた、しかしアイは、それも同等レベルの能力を
もっていた つまり現状では逆らえない
ということだ。
そうこう話ながらラスト法国に向かっていると
魔物が現れた
フェンリル
SSランクの魔物だ
「それじゃあ蓮くん、とりあえず倒してみよっか」
いや無理だ、
俺は今Sランクにしか勝てない
そう思ったが、アイには言えなかった
アイはわざと俺が逃げたら殺す
雰囲気をだしている
やるしかないそうおもった
そして出たカードは
愚者 fool
「おっす久しぶり 元気にしてた?」
相変わらず軽いノリだ
「foolあいつをどうにかできる?」
「うーん今の蓮のレベルだときついかもだけどやってみるよ」
foolの姿がかわる
その姿はまるで道化師の姿
foolは指を鳴らす
その瞬間目の前に遊園地が
「ようこそfoolランドへ
ここでは夢の時間を体験してもらいます
お題は命です
最初はメリーゴーランド」
フェンリルの周りをメリーゴーランドが周り出す
そこから竜巻が
フェンリルは雄叫びをあげる
その雄叫びで暴風が消える
そして俺はその衝撃で吹き飛ばされる
だか抜け出したフェンリルの身体は傷だらけだ
「やはりこれだけでは満足頂けませんか
それではこれはどうですか」
foolはどす黒い玉をお手玉しだした
そしてそれをなげつける
黒毒球「惨」
フェンリルに次々当たると
その玉が棘になりささる
フェンリルはそれでうめき声をあげるが、
foolに向かって走る
しかし明らかにスピードがおちている
どうやら毒は身体能力を落とすものだったようだ
「すみませんどうやらこれ以上はきついようなのでとりあえず身体能力と持続性猛毒で能力、体力
は落としときました
あとはお願いします」
俺は覚悟を決めた
大アルカナの
タロットカードは一度使うと一定時間使えないからだ
フェンリルはfoolが消えたことで俺に向かう
しかしfoolが消えた瞬間foolの能力の一部が使えるようなった
フェンリルに自分の幻覚を見せる
その幻覚にフェンリルは爪でひっかく
しかしフェンリルの一撃の余波で、
俺本体にも攻撃をうける
腹の部分が引き裂かれ
激痛がはしる
血もかなり流し、
貧血による
頭痛と、意識混濁で長時間戦うのも厳しい
俺は腹を決めた
「火炎風氷」
フェンリルの足を凍らせ
風で切り裂く
そのあと傷口に炎
防御力が低くなったフェンリルには
ダメージが与えられたが決定打にはならない
玉砕覚悟で
俺はもっていた剣で顔の傷に突き刺す
フェンリルは同時に
肩に噛みつく
俺はそこで出血と傷により倒れた
フェンリルも毒と傷で倒れた
だが、他のフェンリルが群れで現れた
最初の雄叫びにより喚んでいたみたいだ、
フェンリルは口から月の光のごとき光を放つ
エネルギー波を出した
俺は死を覚悟した
その時アイが現れた
「口を閉じろ」
普段では考えれないほど低い声でそういった
フェンリルは口を閉じ、自分のエネルギー波
が口に当たりダメージをうける
だが、標的をアイに変え向かっていく
「めんどい」
アイは刀の形をした
ピアスに触る
その瞬間ピアスが巨大化 刀の形になる
手にしたと思ったら、
フェンリルの体が
斜めにズレ落ちた
「蓮くん大丈夫?」
そのアイの顔は先ほどの殺伐とした雰囲気から
普段の明るい空気にかわっていた。
「風神の息吹」
俺の傷が一瞬でなおる
「やっぱり君を選んだよかった」
アイはそういった