奴隷と貧民 アイという男
家に入ろうとすると肩を叩かれた
そこには前世でいうホスト風のイケメンな
男が
「初めまして、ちょっと君に用が
あるんだけど」
笑顔で男はそう言う。
しかしそのオーラはフレーナを越える強さをもっていた、断れない
「わかりました、では家の中へどうぞ」
「ありがとう」
中に入ると家のことを誉め出した
それから土産といい、明らかに高級な肉などを渡してきた、
「あの、何の用があってここに?
あなたの出で立ちとオーラ、ラスト法国のアイ
さんですよね」
「うーん、ほんとは質問して聞く予定だったけど
君は、転生者だね、現地人は変な服としか思わない、それにラスト法国の中のことを他のものに喋ろうとしたら、すぐにわかるし、記憶操作も、観光客にはしているからね
それでここから本題なんだけど、うちに来ない?」
「嫌です。奴隷の存在する国なんて」
「君はいくつか勘違いしているね、
まず奴隷は悪いものじゃない、僕の国では
奴隷はお金持ちに買われるけど、
そのあとは家族として迎えられる
高級な服などに身を包み
暴力とかももちろんされない
奴隷法で違反されると逮捕されるからね
それよりこの国は貧富の差が大きい
君は見てないかも知れないが
ここよりさらに端の場所は悲惨だよ
出口を一つにしているのも
富裕層が同じ空気を吸うのがいやだといったからだ
この国は汚いよ」
「なるほどな、ある程度納得はいった」
「なら……」
「でもおれはここに恩人がいる、そこに敵対しているお前に付くわけにいかない」
「なるほどこの国情報操作されていいるね
確かに敵対はしているが、それはこの国が
攻めてきてそれをあくまで押さえている
理由はお前たちの今すんでいる
ばか国王が奴隷の表面しか見ずに勝手にいけないものとしているからだ
しかし今この国には奴隷以下の扱いを受けているものがたくさんいる
あと、お前が会った恩人達は、確かにたぶん
そーゆーことを知らずに
赤の他人を助ける余裕はあって
国民は助けない
本末転倒だ」
「それは俺が命を助けたから」
「ならこの家はなんだ、明らかに別荘だろ
それをもて余していて、恩人に与えたというところだろ、
つまり自分にメリットがあるものは保護し、
国民でもメリットにならない貧民は助けない
この国にはは腐っている
恩人達が知らなかったとは
言わせない
知ることはできたはず
お金と権力があるのだから」
アイは綺麗な顔を涙でぐちゃぐちゃにして
話す
「なにかあったのか?」
「俺は転生して数年この国で誰にも助けられず
いつも腹をならしながら暮らしていた
そこから俺は考えた
どうすれば抜けられるかを、
そうして
ファイナン民国に逃げて
奴隷になった、
だがファイナン民国は奴隷に暴力が普通にあった
だが、奴隷でも力があれば成り上がれる国
だから俺はそこでいろいろな知識を与え
成り上がった、それからホストを作り
お金をため
国を作った
今奴隷以下の扱いを受けているものを
助けるために
俺の国は元貧民か奴隷が半分をしめている
あとは
アリス、アースの二つの国から
力があるのに正当に評価されないもの達
そして今は、ファイナンとは、ある程度やりあえる力が出て来て
あと一人力があるものが欲しい
だからおれは今日きたんだ」
おれは正直かなり心が動いていた
「おれは即答できない、
なぜなら俺は前世で職業柄ホストのテクニックを
調べたりした。その時知り合ったホストは
天使の皮を被った悪魔だった
泣き落としぐらい簡単にやるだろう
ただアイさん貴方ほどの力があれば
そんなテクニックを使わなくても
無理やりすることも容易だと思います
たがらおれは一度貴方の国をみてみたい」
「そっかわかったありがとう」
「じゃあとりあえずこの国にいたとき辿るであろう実績とかをこの国の人達に植え付けるから待ってね」
アイ
おれはこの男ほど恐ろしいものはいないと思った
例えば世界を滅ぼす力
そんなものがある奴がいたとしても
おれはアイのほうが怖いと思うだろう
記憶操作それをされたら
自分の記憶が正しいかどうかわからなくなる
味方か敵対さかわからない
敵対するものが愛するものかもしれない
そんな疑心暗鬼にさせることができる
アイの事を恐ろしくおもった
「アイさんこの能力があれば
なんでもできるんじゃないですか、それこそ
この国を変えるとか」
「いやこの能力は人間の根本を変えることはできない
例えば味方を敵にみせるとか
そーゆーことはできない
それと、可能性がいることしか記憶させられない
例えば弱いものが龍を倒したとか
あり得ないことはさせられない
あくまで僕の能力の副産物みたいなものだからね」
俺は元々詐欺占い師だった
だから嘘や、動揺はわかる
例えばアイが家を誉めたとき眉が
少し動いたら、少し俺を助けたものに怒りを感じたからだ
ただあとは嘘をついてなかったそれと動揺も
「なるほど、じゃあ
僕も準備します」
その日俺はラスト法国に旅立った