第一話 いきなりの魔王討伐
体が転移した先にはいきなり化け物がいた。身の丈5m以上あり、赤髪で腕だけで俺が二人分くらいありそう。
「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ」」
慌てて逃げるのいったくだ。あれきっと魔王ですよ。それか邪神の類いだよ。少なくてもスライム相当ってことだけは絶対にない。背後にあった部屋に逃げ込む。やべ、押し入れだ。
袋小路とはこの事だ。
「ステータス」
転移系のスキルはなかった。ちなみにステータスはこんな感じだ。
スメラギアキト
HP 425
MP 182
攻撃力 123
防御力 72
素早さ 192
魔力 92
スキル
鑑定 レベル2
索的 レベル1
回復魔法 レベル3
光魔法 レベル2
長寿 レベル2
ステータス弱いか強いかわからねぇ。だいたい最大なん桁だよ。ドラクエならかなり強いが。そして何だよこの装備。
微妙に強い剣
固そうな盾
防御力が高そうなTシャツ
海パン
なにこの装備。ふざけてるの?微妙に強いって何を基準に?固そうなって固くない可能性もあるの?そしてなにこのTシャツ。萠絵が入っている確かに違う意味ではなかなか防御力高そうだけど。最後は言うまでもないこの海パンだ。しかも何故かTパック。ただの変態だろう。
「チクショウ。なにがいきなり死ぬことはないだ。ラ○ウさんから裁判長に格下げだ。意義をいれまくってやる」
死んだら絶対に文句言ってやる。
覚悟を決めて扉に手をかける。なにもまともにやりあう必要はない。死なないようにやりあってから逃げればいい。ってか化け物おってこないなぁ。律儀に出るの待っているのか
こっそり覗いてみると背中の触手を使い○×ゲームをしている。一人で楽しいの?
ガタッとあまりの哀れさに思わずずっこけてしまった。
「!!!!?」
数瞬の間化け物と見つめ会う。さすがに恥ずかしかったのかかなり赤面だ。
「グワッハハハハ。よくぞきまし・・・・きたな勇者よ。ここまでくるのは大変だったろう。茶でもどうです・・・・飲むか?」
なにこの化け物何茶勧めてるの?てか口調無理矢理感が半端ねぇ。
「いぇ、勇者じゃないのでただの迷子です。では」
「あっ、そうですか。これは間違えてしまってってマテマテ待ってくださいお願いします」
お願いされても嫌なんだが。その巨体に唯一の出入口っぽいところをふさがれてしまっている。
「さぁ、勇者を許しを請うなら今のうちだよ・・だぞ。今なら三食昼寝付きの好待遇で捕虜にしてあげ・・やろう」
さっきからしまらねぇ。三食昼寝付きって本当に好待遇っぽいな。
「お前は魔王なのか?」
「はっははは。そうだもん。私こそが魔王サリア」
口調から何となく思ってたけど女性なのか。一応、鑑定を
サリア
種族:魔王?
Lv1
HP 10/10
MP 121/121
攻撃力 3
防御力 7
素早さ 82
魔力 52
スキル
?????
え?何このステータス。隠蔽でもかけられてるの?HP10ってドラ〇エの大ア〇クイなみじゃん。え?相対的に俺がつゆおすぎるだけか。
「さぁ、どうする?」
魔王サリアはなぜか自信満々の態度。俺は無言で近づき試しに軽く斬ってみた。
「うぎゃああああああああ。よくもやってくれたな」
再度鑑定HP残り1.
「くらえ。魔王の業火を。デビルファイアーーーー」
黒い炎が俺を襲ってくる。炎っていうか火?マッチの炎みたいにしょぼいけど。バー〇様のメ〇か?当たった瞬間に火柱が・・・
「な、わけないか」
とりあえず、その炎は盾でかき消していおく。何の手ごたえもない。当たっても何もなかったかもしれない。
「うっそーーー。私の最強魔法が」
魔王が素っ頓狂な声で驚いていた。ガチらしい。口調を隠すことも忘れてる。ってかずいぶんかわいい声だ。声だけなら声優目指せるぞ。
「まぁ、わるいけど」
止めの一撃を放った。その瞬間魔王の体が幻影みたいに消える。その中から現れたのはピンク色の紙をしたまだ20前くらいの美少女だった。