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詩集 手をつないだら

流星飛行

作者: 小日向冬子

わかってるんだ


君が「大丈夫」って笑ってるときは

全然大丈夫じゃないってことくらい


きっと

今もこっそりと

部屋の片隅

ひとりで泣いているんだろう


「俺って面倒くさい奴だな」

なんて

皮肉に自分を嘲りながら



それなのに僕の手は

どう頑張ったって

君の震える背中には届かなくて


心だけがもどかしく

空を駆けるよ



人を傷つけるよりも

自分を傷つけようとしてしまう

底抜けの優しさに

ずっと救われてきたけれど


そのことで苦しむ

君を見ているのは

やっぱり辛い


どうせ今も

こんな風に僕を心配させてることに

胸を痛めているんだろう?


本当に

面倒くさい奴だよね


そういうところが

僕は大好きなんだけどさ



だからね

わかってるから

早く元気にならなくてもいいよ


ただ


もっとワガママになっていいよ

君らしくあればいいんだよ


そして

君のスピードで

ゆっくりと悲しみから帰っておいで


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