No.0 プロローグ
書きなおしをさせて頂いたため、前回書いていた文章とはまったく異なります。ご迷惑をかけますがご承知ください。
あなたは【奇跡】を信じますか…?あなたにとって【奇跡】とは何ですか?
――――実際に起こりそうにない事柄。そう辞書には書いてありました。
あなたは、【奇跡】は偶然だと思いますか、必然だと思いますか。答えは、ありません。それを決めるのは、信じるのはあなた自身です。
ちっぽけな希望と呼ばれる【奇跡】を、優輝は信じていました―――…
†
高校の入学式。新しく始まる生活に、優輝は胸を高鳴らせていた。
たくさんの人に支えられながらも、自分で手に入れた道。楽しみだった。
高校受験はがんばった。そしてギリギリでの合格。うれしかった。顔をぐしゃぐしゃにして喜んだ。
「よしっ!」
校門の前で力んでいると、後ろから思いっきり背中をたたかれた。
「おっはよ〜♪朝からなに力んでんの?」
「痛いってば、瑞希!」
瑞希は小学校からの心友。くされ縁といってもいいほど。今日はやたらとテンションが高い。
「まーま〜。それはそうと、どーせ、クラス同じなんでしょ?全くあきあきするゎっ」
まだ決まってもないのに決め付ける瑞希。
「それはこっちの台詞」
たたかれたとこを撫でながら優輝が反抗する。
「まー、もう高校なんだし?いいかげん彼氏getしなきゃねっ」
ムッと顔を曇らせる。瑞希は年上の彼氏持ち。優輝は彼氏いない暦=年齢なのだ。そのてんに関してはなにも言えない。
「まだ若いんだからいいですよーっだ!」
「そんなこと言ってると、どんどん老けてくよ」
むむむ…。
「いつか瑞希だって彼氏さんに捨てられるよ!」
必死の抵抗。でもそんなことは通用しない。
「うちらの愛は永遠だからっ♪」
「ノロケなんか聞きたくないって。ほら行くよ!」
優輝は瑞希をひっぱってクラスが張り出されている紙をみにいく。
「私は三組。優輝は?」
「私もだよ。くされ縁決定だね」
とはいいつつ喜ぶ二人。一組の教室に向かう。窓から見えたけど、だいたいの人はもう教室のなかにいるようだった。
少し緊張しながらも、ガラ、と音を立てて教室に入った。――――そこで、きみと出会ったんだ。




