第2話〜非ジョーシキとは
こんばんは。更新が遅くなって申し訳ございません。楽しみ頂いてる方々に申し訳ないです。続きが見えてきました。になる展開をお楽しみください。
丸で囲ってある箇所だけでよろしいのですが、ご記入をお願いします。ジョーシキ的には、架空の住所や他人の住所やお名前をお書きになるのは許されません。虚偽記載は、重大な犯罪でもございますので。さ、どうぞご記入願います。
という係員の言動は、どこか高圧的で事務的でもあった。
──でもどうせそれをジョーシキ的だと言うんでしょ。
山葵丸は独りそう思った。
まさか信仰や思想信条に対してまでジョーシキを求めるわけではあるまいな。
思いながらも彼は、黙々と書類を仕上げていった。仕方ない。わざわざ念を押されて書くように促されたのだ。
と。
「ちょっと待った!」
大きな野太い声が室内に響き渡った。山葵丸はどき、っとして跳ね上がりそうになった。何か間違いを犯しただろうか?ジョーシキを逸脱するようなことをしてしまったのだろうか?まさか逮捕なんてことはあるまいな?
担当の係員はじっと山葵丸の顔を凝視していた。
しばらく時間が経ったように感じたが、それは一瞬だったのかもしれなかった。
は、っとして山葵丸は目を上げた。もはや室内の者の視線が一斉に彼の方を向いているではないか。
──そういえば、今の季節は夏の真っ盛りだったっけな。はっとした。分の服装に何らかの間違いはないだろうか?
今朝は何の気なしに服を選んで身につけたような記憶もあった。
慌てて自らの身だしなみをチェックした。
上は夏らしく白い半袖の民族服。下はといえば。やはり夏らしい白いパンツ。それに薄手の靴下。スニーカー。適当にチョイスしたにしてはすべてしっかり夏らしかった、服装に関しては非ジョーシキではなさそうであった。
山葵丸はふん、と鼻を鳴らした。
──わかってるよ、そんなことぐらい!これがジョーシキ的というものなのだろつ。『なにしろ僕は、『一から学べるジョーシキ入門』を図書館でわざわざ借りて、二回も読破したのだからな。
しかし、相変わらず室内の係員たちは、山葵丸を、このジョーシキ知らずめ、といった目で蔑んでいるのがわかった。
とうとう、山葵丸は居ても立ってもいられなくなるのだった。
「おい!どういうことだ?どいつもこいつも人を見下したような目をしやがって。君たちは公務員なのでしょう?市民をバカにして良いとでも思っているのかい?我々の払う税金によって給料を得ているのではないのか?!」
たまらずそう怒鳴っていた。もう、こうなったら、末は野となれ山となれ、である。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。次は なるべく急いで書きます。、よろしくお願い申し上げます。




