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第六話 「華ちゃんって呼んでいいかしら?」「( ゜д゜)ハッ!」「…そんな驚くことか?」

1日分サボってすみませんでした!!!

翌朝、今日も今日とて一緒に登校していた。

あ、そういや昨日母さんが桜木さんに会いたいとかなんとか言ってたっけな…

「そういやさ、桜木さん」

「なにかしら?」

「あー、いやさ、母さんが桜木さんに会ってみたいらしくて…」

「瀬戸くんのお母さん?私も会ってみたかったのよね」

お、どうやら乗り気らしい。話が早くて助かった。

「いつ頃会う?俺の方はいつでも良いけど」

「本当に?今日とかでもいいの?」

「ああ、大丈夫だ」

「分かったわ…ふふっ…瀬戸君の家か………楓さん、元気にしてるかな」

「?何か言ったか?」

「なんでもないわ。…楽しみね、と言っただけよ」

…明らかに誤魔化された…気になるけどま、いっか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


そして放課後、俺の部屋へと向かっていた。

「今一度確認取ったけど、今日は暇だから大丈夫だって」

「急に押しかける形で申し訳ないのだけど…」

「それくらい気にしなくていいよ…母さん、だいぶ舞い上がってるみたいだし」

などと話していると俺の家についた。

「ただいま」

「おじゃまします…」

「あら、おかえり葵生。そちらが彼女さん?」

「桜木華月と言います」

「!?…あらあら、随分可愛くなったわねぇ。こんな子だけど、葵生のこと、よろしくね」

…「可愛くなったわね」?言い間違えかな?

「いえいえ、お世話になっているのは、こちらですので!」

「まあ!本当によく出来た子ねぇ…葵生、この子を逃しちゃダメよ。こんな可愛くて、良い子他に居ないわよ」

「母さんしつこい。後、話すわけ無いだろ」

「…」

桜木さんの顔が真っ赤になっている

「あらあらあらあら」

「母さん、あらあらうるさい」

「ふふふ、ほら上がって上がって!今お菓子をだすわね」

「ありがとうございます。お構いなく」

「礼儀正しいのね…葵生も少しは見習ったら?」

「他所は他所、ウチはウチ」

「まったく口ばっかり達者になって…」

とまあ、こんな風に母さんが桜木さんを褒め殺すため、桜木さんの顔が真っ赤になって、あわあわしている……あ、オーバーヒートした。

しょうがない、ここらで一旦助け舟を出すとするか…

「ほら、母さん。桜木さんをからかわないの」

「え?」

「あら、バレた?ごめんなさいね、ついからかうのが楽しくなっちゃって…お菓子を葵生の部屋に持っていくから…葵生、華月ちゃんを案内してあげなさい」

「あいよ。じゃあ、桜木さん。こっち」

「わ、分かったわ…」

ということで俺の部屋に桜木さんを案内した。

「ここが俺の部屋だな」

「わ!本が多いわね…けど意外と綺麗にしているのね」

「最近掃除したからね…普段はもうちょい散らかってるよ」

その時、ドアが開いてお菓子が置いてあるお盆を持った母さんが入ってきた。

「お菓子と飲み物、持ってきたわよ…ねぇねぇ華月ちゃん、葵生の小さい頃のアルバム持ってきたんだけど…見たくない?」

「はい、見たいです」

急に押しが強くなったな…ほら、母さんも少し引いて……なかったわ…むしろ乗り気だわ…

「ちょっと!?桜木さん???」

そして、桜木さんは、俺の前で昔のアルバムを見始めた。

ナニコレ、新手の拷問かな???

「わ!ちっちゃい瀬戸君可愛い…」

「ねーこの頃は可愛かったんだけど…今はこんなにも生意気になっちゃって」

この後、俺の肩身が狭くなったのは言うまでもない。

「あ、もうそろそろ帰ります」

「あら、もうこんな時間。葵生、送っていきなさい。」

「分かってる。桜木さん、行くよ」

「ええ」

「あ、そういえば華月ちゃん」

「?」

「華ちゃんって呼んでもいいかしら?」

その瞬間、桜木さんの顔が驚愕に彩られる。…そんな驚くことだろうか?

「…はい!もちろんです………覚えててくれたんだ…」

最後に何か言ったような気がするが、また聞き取れなかった

そして俺は、桜木さんを上の階まで送った。家に戻ると母さんに、

「また華ちゃん連れてきてね」

と、言われた。仲は悪くなさげだし、また招待するのもありかもしれないな。

けれども、次回はアルバムは隠しておこうと心に誓った。


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