お爺さんと桃
山へしばかりに行ったお爺さんは
毎日お風呂やご飯を炊くのに使う
乾いた小枝を集めていました。
背負ったカゴにいっぱいになるまで集めると
お腹がすいたお爺さんはお婆さんが持たせてくれたお弁当を食べようと
河原に行くことにしました。
お爺さんが手を洗って
いただきます!
とお弁当のおにぎり(※子供の大好物のおかずなど)を食べていると
川の上の方から
どんぶらこーどんぶらこ
どんぶらこーどんぶらこと
大きな桃が流れてきました。
「おやまぁ大きな桃だ
家に持って帰ったらきっとお婆さんが喜ぶぞ」
と手を伸ばして
桃を持ち上げると
ざばぁぁぁ!
と桃と一緒にお婆さんもついてきました。
「うわぁぁぁ!」
お爺さんはびっくりして尻餅をつきました。
「あらお爺さん助かったわ
お爺さんに桃を食べさせたくて掴もうとしたのに
川に落っこちちゃったのよ。
あぁお洗濯物を取りに行かないと…」
お婆さんはびしょ濡れです。
「お婆さん、そのままでは風邪をひくから
桃をもって先に家に帰ってお風呂を沸かしなさい。
洗濯物はワシがとってくるよ。」
とお爺さんが洗濯物を取りに行ってくれました。
お爺さんは洗濯物を見つけて家に帰ると
「ただいま」
「おかえりなさい洗濯物ありがとう」
お爺さんはお婆さんに
「洗濯物はいいからお風呂に入理由なさい」と言って
お婆さんの代わりに洗濯物を干してくれました。
お婆さんはお風呂に入るついでに
大きな大きな桃を洗いました。
すると
ぱっかーーん
桃が2つに割れて
なかから男の子が産まれました。
「おぎゃぁおぎゃぁ」
「お爺さーん!大変よ!桃から赤ちゃんが!」
桃から生まれたので
男の子は桃太郎と名付けられ
子供のいなかったお爺さんとお婆さんのお家の子になりました。
桃とお婆さんが釣れました。
家事もできるお爺さんです。
いつもなら山で汗をかいたお爺さんがご飯を食べてから帰ってきてお風呂に入るのでしょう。