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Ep:00 多分異世界転移しました

 一年と二日ぶりの投稿です‼

 めっっっっちゃ不安ですけど最後まで読んでくれるとありがたいです!!!

 僕が朝目覚めてからは


1:隣の山崎さんがやっているパン屋から、恐らくパンを焼くのに失敗したであろう焦げた匂いを嗅ぐ。


2:鳴り響く目覚まし時計を叩いてアラームを切る。


3:起き上がる。


 というルーティンと化してきたこの行動を繰り返しているが、どうやらこの行動が引っ越してきて一年目にして達成できない日が来たようだ。

 まず焦げた匂いが一切しない。まぁ一年間も毎日失敗繰り返していても今日たまたま何かが上手く噛み合い奇跡的に成功したかもしれない……

 が、次にするであろう目覚まし時計のアラームを切る動作をしようと、目覚めたばかりで動かすのも面倒くさくなる腕をどうにか動かし横にある時計を叩こうとするが……


 無い……


 癖で右腕はもう動かしてしまったが、標的である「それ」から発せられる音が一切しない。なんなら外から普段聞こえないはずの鳥の鳴き声が聞こえてくる。

 そして振り落とした腕の先にあったのは……まさかの髪というか恐らく人の頭。

 無機物の物がある場所に有機物の人の頭があるという状況に驚き、急いで腕を引き戻し体を起こして自身の横にある「人」を見る。

 そこに居たのはスゥスゥと寝息を立てる下着姿の赤髪の少女だった。


 えぇぇえええ!?

 誰???

 いつ赤髪美少女をお持ち帰りした?

 昨日は……部活のメンバーで出かけた後、そのまま家に帰ったはずなのに……その過程で少女を連れ帰る工程なんてあったか?

 否、そんなのあるわけないし、そもそもそんな度胸はこの体のありとあらゆる場所を探しても存在などしない。

 というか、本当はまだ夢の中なのでは?

 現実にこんなにも綺麗な赤髪を持つ少女が存在するとは思えないし、パッと見た感じ染めた赤には見えないし。

 よし、1回頬を抓って夢かどうか確認するか!


「……イッタァァアア‼」


 ミスった完全に夢だと思ってあり得ない程強くしてしまった……が、これで今は夢の中ではなく現実ということがわかって良かった!


 良かった……?? いやいや全然良くない。ていうか夢オチという逃げが消えたせいでさっきより精神的余裕はかなりピンチになっている。


 ……一旦逃げよう。そし昼くらいに帰ってこよう。その頃にはこの子もどこかに行っているだろう……多分……!

 


 そう決めた僕は音をたてないようにそっとドアの前まで行き、その木製のドアを開いた。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



「……あ゛??」


 いやいや……ちょっとまてまて……

 なんということでしょう。部屋のドアを開けるとそこには自分の数十倍の大きさの大木。そしてその上にはさまざまな色に輝く星々が見えるではありませんか。

 ってなんでだよ!!

 いつの間に部屋のドアを開いたら外につながるようなビフォーアフターされたんだよ!!

 夢か? まだ夢の中にいるのか?

 あ、あれかドアを開いた途端に気を失って夢の中に放り出されたとか……?

 いやいやいや……流石にないいくら夢っぽいからって夢見るな!!

 じゃあ何だ? 誘拐? 異世界転移?

 んー、どっちもさっきの「ドアを開いた途端気絶」並みにあり得るとは思えないなぁ……けどこんなにいろいろな光り方する星は少なくとも日本では見れないだろうしなぁ……ていうか下手したら地球で見れないぞこの風景。


 ふと、一歩踏み出すと何かを踏む感覚。そして髪が引っ張られ、その付け根から鋭い痛みが走る。


「あっ……んグっ」


 髪を踏んだ足が滑り、そのまま足が宙を舞い後頭部から地面にぶつかったことで髪を引っ張られた痛みを地面にぶつかった痛みが上書きしていく。


「ン……イッテぇーー……え」


 そして仰向けになった自分の顔の上に赤色の2メートル近くははありそうな髪の毛がゆっくりと落ちてくる。


「……は??」


 いや……待て待て待て!!


 自分で言うのはあれだけど、綺麗な黒色だったはずの髪の毛がいつ真っ赤な色の髪の毛に変わった!?


 急いで立ち上がり自分の服装を確認すると、ついさっきまでジャージだったはずなのに気が付けばボロボロの白いワンピースのようなものになっていた。


 周りを見渡し自身の体を確認できるようなものを探すが見つからない。


 耳を澄まして周囲の音を聞き取る。 右の方向から微かに波の音音が聞こえたその直後、自然と足がその方向へと駆け出していく。



 走っている足の歩幅が異様なほど小さい。いくら木が大きいとはいえ、木と木の間を走りきるのに歩数が多すぎる。

 そしてさっきは気が付かなかったが自分から見えている視線も異様なほど位置が低い。


 ということは……


 今の自分の体の状況が大体解ってしまったその時。 ちょうど森を抜け、走っている地面が若干白っぽい色の砂へと変わり目の前に広大な海が広がる。


 そのまま膝が海につかるくらいまで入り、自分の体を確認する。


 星々の光によって照らされた水面に映っていたのは、いつも自分が動かしている かなり短い黒髪で身長178cmの男子高校生などではなく、 女子でもそこまではないであろう長すぎる赤い髪と小学生かのような幼い顔と身長。 おそらく140cmも無いんじゃないか?



 ……これで解かった。 これ異世界転移だ……

 最後まで読んでいただきありがとうございます!!

 本当に描くのに時間かかりました(約三か月)

 マジで二年になってから忙しすぎてヤバいです……これも次話投稿できるのいつになるのかわからないので気長に待っていてくれるとありがたいです!!

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