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オーク35歳(♂)、職業山賊、女勇者に負けて奴隷になりました ~奴隷オークの冒険譚~(完結)  作者: 熊吉(モノカキグマ)
第9章「魔王」

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設定紹介1/2

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 小説家(志望)にとって、オリジナル作品の設定は命に等しいもの。

 それは、例えるなら、ラーメン屋の秘伝のタレの様なもの、あるいは一子相伝の秘技。

できれば門外不出としたいものです(すみませんちょっと調子に乗っています)。


 しかし、ここまで読んでくださった読者様たちにまで全て秘密というのは、あまりにも不誠実な気がします。

 作者としても、作中では十分にお伝え出来なかった部分を、ぜひ、読者の皆様に知っていただきたいという思いもあります。


 苦労して生んだ、うちの子たちですので。


 という訳でして、公開できると熊吉が判断した範囲までですが、本作の主要キャラと世界観の設定につきまして、ご紹介させていただきます!


以下、

□世界観

□キャラクター紹介

の順に、2節に分けて公開させていただきます。


※キャラクター紹介はこの1時間後に投稿とさせていただきます。


────────────────────────────────────────


□世界観


剣と魔法のファンタジー世界で、中世ヨーロッパをモデルとした、ごくありふれた仮想世界になります。


 不死であり、封印することはできても倒しきることのできない魔王ヴェルドゴと、魔王に率いられた魔物たちとの戦いが有史以来延々と繰り返されて来た場所です。


 主人公たちの主要な活躍の場となった「諸王国」、人類最大の国家であり、選挙制といった近代的な制度を持ちつつも洗練されていない仕組みから動きの鈍い「サクリス帝国」、神々が住んでいたとされる宮殿を守って暮らすエルフたちの「天空の祭壇」、自身の得意とする採鉱と鍛冶で暮らすドワーフたちの「ドワーフの谷」などが存在しています。


 人類は光の神ルクスから生み出され、エルフは創造神クレアーレから生み出され、ドワーフは火の神イグニスによって生み出されたという伝承を持ちます。


 この仮想世界における神々については、熊吉は以下の様なものを考えていました。


:創造神「クレアーレ」(男神)世界を作った

:暗黒神「テネブラエ」(男神)邪悪、闇を司る冥界の神。「自身の方が兄である」という理由から、ルクスに委ねられた生者の世界をも自身の掌中に収めようと反乱を起こす

:光の神「ルクス」(女神)生者の世界を司る。テネブラエと戦うために人間を作った

:火の神「イグニス」(男神)火を司る神。聖剣「マラキア」を作るためにドワーフを作った。戦神としても信仰されている

:水の神「フモール」(女神、潤い)水を司る神。癒しの神

:地母神「テラ」(男神)大地を司る神。豊穣の神

:運命神「ウェントゥス」(女神、風)気まぐれな性格をした、運命を司る神。旅人の神。吹き寄せる風で旅人を祝福したり苦しめたりもする


(※作者注

水の神、地母神、運命神などは作中未登場ですが、当初の設定では、この世界の魔法は「神々の力を借りて」発動するものであったため、いわゆる魔法の属性に合わせていろいろな神々がいる、というものとなっています)


 最初にクレアーレが世界を作り、その後、生者の世界の統治をルクスに委ねようとします。


 しかし、ルクスの兄であるテネブラエはこれに反発し、魔物を生み出し、冥界だけでなく生者の世界をも支配しようと、侵攻を開始します。


 こうして開始されたのが太古に戦われた神々の大戦です。

 多くの神々はルクスを支持して味方しましたが、テネブラエは強力な神であり、また、魔王を生み出して魔物たちを統率させて戦ったので、ルクスたちは大いに苦戦しました。


 そんな状況でルクスは魔物たちに対抗するために人間を生み出し、また、テネブラエから力を与えられ不死である魔王ヴェルドゴに対抗するため、神にも通じる武器である聖剣マラキアを作らせました。


 この戦争は激しく続き、最終的には魔王に対抗するためにルクスが自身の力を分け与えた勇者によって魔王ヴェルドゴが討伐されたことで、ルクスの陣営が勝利をつかみます。


 しかし、テネブラエはやはり強大で、神々はヴェルドゴを勇者と聖剣によってようやく封じたのと同じ様に、テネブラエについても、冥界に閉じ込めるのがやっとでした。


 戦いで傷つき、力を失った神々は生者の世界から去り、その力を回復させるために神々の世界に移ります。

そして、光の神ルクスは魔王の復活を阻止するために勇者を選び続け、人間たちを支援することで辛うじて世界の秩序を維持していくこととなります。


そうして長い時が経過し、かつて魔王軍四天王と呼ばれた魔物たちも、歴代の勇者たちとの戦いで1人、また1人と、倒れていきます。


 こうして作中の時代へと至るのですが、最後に残された魔王軍の四天王、マールムは、延々と繰り返される勇者との戦いを優位に進めるため、一計を案じます。

 勇者として選ばれた者に対し、機先を制して襲撃し、別の姿に変えてしまうことで、人間たちが魔王ヴェルドゴに挑めなくしようと考えたのです。


 この作戦はうまくいき、世界はかつてない危機に直面し、作中の物語へとつながっていきます。


 余談ですが、作中では「嫌な敵」として書いていたマールムですが、実は、かなりの苦労人であったりします。


 他の四天王はみな倒されてしまい、残ったのは自分だけ。

 そんな中で、過去の戦いからの失敗に学び、魔王ヴェルドゴを復活させ、暗黒神テネブラエによる全世界の統治を実現させるために、マールムは単身奮闘していました。


 マールムの作戦はうまくいっており、人類側を追い詰めていったのは、作中で描いた通りです。


 しかし、マールムの作戦にも、徐々に破綻が生じていきます。

 それは、サムたちが必死に戦ったというのもありますが、何よりも、マールムがただ1人だけだった、ということにあります。


 マールムは当初、サムたちの前に直接、姿を現して攻撃することで確実に作戦を成功させてきましたが、戦線が拡大するにつれて自分1人だけでは多忙となり過ぎました。


 サムたちが聖剣マラキアを復活させるために旅をしていることはマールムも把握していましたが、当時は帝国の内乱を激化させるためにイプルゴスを支援することで忙しく、阻止することができませんでした。


作中において、サムたち一行との直接対決ではずっとマールムが勝っていたのですが、自分で相手をできないほど多忙となってしまったことで聖剣マラキアの復活を許してしまい、最終的な敗北へと至ってしまいます。

 天空の祭壇へと至る前にゴブリンの暗殺者を仕向けたのは、マールムなりの精一杯の抵抗でした。

 自分自身が多忙で手を出せず、その代わりにゴブリンたちを派遣したのですが、暗殺の訓練を受けたとは言ってもしょせんはゴブリンなので失敗に終わっています。


 作中ではご紹介できなかった経緯なのでここでご紹介しましたが、マールムは嫌な奴なのですが、ワンオペの苦労人だったと、そう思って少し親しみを持っていただけたらいいなと思っております。


 少しまとまりに欠いた内容となってしまいましたが、本作の世界観の紹介はこのくらいにしておいて、キャラクターの紹介に移らせていただきます。


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― 新着の感想 ―
[一言] つまり… テネブラエ「兄より優れた弟などいねえ!」 マールム「胃が痛い」 みたいな
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