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⑶『残像の行く先』ー水彩ー
⑶『残像の行く先』ー水彩ー
㈠
随分と、夢の中に居た様だった。解釈はあった、ただ、脳内での葛藤が、付いていなかったまでの、ランプ切れである。残像とは、光が作り出すものだろうから、我々は、意識的には、残像を作れまいと、錯覚する。しかし、意識の奥先に、実は電球を発明した者から、実は光を我々は有しているのだ。
㈡
それは、電球のことであるし、もっと遡れば、火の発明が、その根源に当たる。つまり、光を有していないと思う我々は、実質的には、光を有していた。しかし、此処で持ち出しているのは、光の現象のことではない、寧ろ、望みとしての、光というメタファのことなのである。
㈢
其処から派生する、闇や残像も、メタファである。残像という、メタファ、それは、水彩画で、果たして描けるのであろうか、難しいだろうか。残像の行く先は、まさに、水彩画に掛かっていると言っても、過言ではないだろう、我々は、残像を、熱望している。