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終わりの決められた物語  作者: 魔術種
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プロローグ:第一話「魔術種」

笑顔が好きだった。いつからかは分からない、ただいつの間にか自然にそう思えるようだった。

どうしてか、そう考えればそれは幸福の象徴だからだとか。もしくは心が嬉しく思えるからとか。そんな考えが浮かんだ。

だけど私はそれは違うと思う。心を言葉にするのは難しい、だから私はよく考えた。だから私はこう思った。


『悲しみより喜びの方がいい』


消極的論理だ。だが私は自分の心にはこれに対して何か言えなかった。

求めろだとか。自分が選んで答えを出せとか。

でも何故か否定が出来なかった。

















チュンチュン、そんな小鳥の鳴き声が頭の上から聞こえる。

鬱陶しく思いながらも私はベットを押して体を起こす。

眠気を払いながら目を開けると窓ガラスから盛れる光に目を焼かれる。

その光に慣れるとようやく視界情報が目に映る。


「Hey朝だぜ!さっさと起きちゃえよ!ねぼすけちゃん♪」


目の前には小さな小鳥が人の声を出しながら喚いていた。

未だしっかりとしない思考を頭を犬みたく振る。そうすればこの幻覚も覚めるだろう。


「おいおいどうした。さっさと学校の準備しな!、でねぇとおっかねぇお義母さんが起こしに来るっ!?」

「あら、続けていいわよ生命」


生命と呼ばれた小鳥は突如として体を硬直させた。そこに背後から声が聞こえ後方を見れば金髪美女の女性が立っていた。衣類は白色で染められており研究者のような白衣を着ている。


「起きなさい(きずな)

涼音(すずね)、まだ6時だよ。まだ平気」


すると涼音と呼ばれた美女はペシッと私にチョップした。


「今日から転入なのに教科書の1つも前日に準備出来てない子にそんな事を言う権利はありません。ほら起きなさい、三十分にはご飯は用意するからそれまでに準備を済ませなさい。それと!」


その言葉を言うとガシッと力強く小鳥(生命)を掴んだ。


「誰がおっかないのかしら」

「イエイエ、マサカマサカ、おっかないなんでこんな美人なお姉さんに対して誰がほざくのでしょうか」

「あらそうならあなたの脳内にそれが残ってるかどうか確認してあげるわ」


そう言いながらニッコリと、何故か恐怖しか感じない部屋を出て行こうとし。


「それと、涼音じゃなくて『ママ』って呼びなさい」


そして扉はバタンと閉められた。

じっとしていても仕方が無いのでベットから体を動かし机と本棚とベット以外何も無い部屋で準備を始めた。

















「涼音、準備出来たよ」


準備の終わった私はブレザーにブラウンで染められたチェック柄の衣服を身にまとった繋は自分の部屋がある2階から降り1階のリビングに来た。そこには味噌汁に白飯、卵焼きなどが並んでいる。


「あらならご飯を食べるといいわ」

「涼音、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


私は当たり前にそう言った。

私達は特殊な事情でご飯というものは必要としない、そういう者だ。だと言うのにいつも何故かご飯を作る。


「ん?、一応これも私達にとっては大切なことなのよ。まあ、その説明はご飯が食べ終わってからするわ」


涼音はそう言い私が座るのを待つ、これはいつもの事だ。

私がこの家に住み着いて一週間ほどになる。元々はとある研究室で寝泊まりしていたが、とある事情でその研究所が潰れ偶然知り合った涼音(こいつ)の家に住み着くことになった。

正直に言うとこいつは気持ち悪いやつだ。

いきなり私の前に現れて、いきなり私に。


『養子になりなさい』


などとほざいたキチガイ女だ。

とはいえそれ以外の行動は基本的には善意ある行動だったが。

例えばわたしに衣食住を与え、どうやったのかは知らないが学校の転入を許した。


あとはまあ、()()とやらを教えられるくらいだった。


私は産まれてからずっと研究所暮らしだったから、常識というものが大きく欠如していた。故にそんな存在があること自体驚きはしなかった。一般的常識からかけ離れたものを手に入れた所で私には今まで知らなかった何かを知ったにすぎなかった。

まあ流石に私が産まれてから0年で既に常識的な高校生並みだと言うことを教えられた時は驚いたが。


「あ、あと顔を洗ってきなさい。そのウトウトした目と寝癖を治してきなさい」


ともかく、何故か涼音は私の母親役をやりたがる。私は断固としてお断りだが。とはいえ身嗜みは確かに重要だと思うから私は洗面台へと向かった。


そこには確かにだらしない跳ね返った髪と半開きの目があった。朧気ではあるが確かに見える。水を流しお椀の形を手で作り水を貯めるとパチャッ、顔に当てる。

目を開ければそこにはそれなりに顔の整ったブレザーの黒髪短髪、黒目の美少女(0歳)が立っている。当たり前だが自分だ。


まぁ姿形を確認できたのはここに来てからだが。


私は髪を整えるとご飯を食べに向かった。

















「さてご飯も食べ終わった事だし、おさらいと行きましょうか」


朝食を食べ終わると涼音はそう言い出した。恐らくはこの一週間教わった魔術のことだろう。

一週間、基本的な魔術の基礎を教わった。

それのテストでもするのだろう。


「テッテレッテテラッタラーーー」


なぜ今ホワイトボードが出てきた?


「さてまず魔術を扱う人は2つの種があると教えたよね」


そう言いながら二つの○をボードに書いていく。


「確か魔術師と魔術種だったね」

「ちなみに君のいた研究所は魔術師の方だよ」


2つの○に種と師を書き分ける。


「さて第1問!」

「いきなりどうしたの?」

「おや、ノリが悪い。ダメよそんな態度では、学校でそんな態度とってたら()()()()()()()()()()()


少しよく分からない言い方をさて頭に?を浮かべたが聞き流す。


「問題は魔術種とは何か、魔術師とは何か、その違いを述べよ」

「魔術師は心の定義化をしなかった人達でしょ。一般的な定義と違って自分の人格、魂、本能、理性、その全てに制限を課し自分という人間性を全ての捨てた存在が魔術種」


「正解」


魔術種とは自分を捨てた人だった()。魔術師は自分を捨てなかった()


「でもその違いっでなぜ魔術師が悪という決断が下せるの?。貴方に言われるまま殺したけどさ」

「ああ、そうだね」


この前私達は魔術師のアジトに赴き、そこにいる全員を()()()にした。

あの時はなんの疑問ももたなかったが、多少の常識を知った今の私からすれば少し疑問を持つことだ。


「私から見ればルールを守らない奴は排除的に見えるけどね」

「まぁ確かに第三者目線で見ればそうかもしれないがこれに関しては君もいつか分かるよ」


少しキツめの言葉を浴びせるが全く気にする様子を見せない涼音は次に行く。


「第2問!魔術とは何か!」


魔術、それは古くから伝わるお呪い、そういう話ではない。

現代における魔術とはあらゆる枠組みや意味合いや要素、これらを合わせ持つもの。と言ってもよく理解はできないだろう。

簡単な例えをしよう。

目の前に火があり水が置かれてるとしよう。火を消すにはどうすればいいか?、答えは水をかければいい。子供でもわかる当たり前の答えだ。

では豪火を消すにはどうすればいい、水をかけたところで量が足りなければ火は消せない。だから大水を用意すればいい。つまり豪華な要素を持った小さな火を消すには水では足りず、消すためには大水を意味合いを含んだ小さな水を用意しなければならない。それを後付けで用意するのが魔術。

中には質量を持った火や質量をなくした物体、見えない鎖や砕ければ再生するなど。

現代における魔術はそのような現代まで続いたこの世全ての在り方と言うものを統合し自らがコントロールする技術。

技術体系の歴史、人の人生の歴史、祈りや願いの歴史、この星の歴史、宇宙誕生の歴史、あらゆる形で今の今まで残された全ての集大成。


それが魔術。


「それは言葉で語ってたら数時間は経つんだけど」


魔術という物を語れば最低数時間。全て語るには2週間はかかる。そんなもの時間はない。生活的にも、()()()()()()()()を考えてもそんな物にさく余裕はない。


「そうね。だからあなたの魔術という認識をそのまま答えてくれればいいわ」

「当然、力、むしろそれ以外どう答えればいいの」


そう言うと少しどこか難しそうな顔をした涼音はその表情に気付き元に戻す。


「なにか間違った」

「いや、認識はその人がそれを感じた心の在り方だからね。私には答えが出せない。強いて言うなら君の今言葉にしたそれが答えだよ」


コホン、と涼音は仕切り直す。


「最後の問題と言いたいが、それは今日の夜にしよう。さてまだ時間はある、魔術の勉強でもしようか」


それからも涼音の魔術授業が続いていくのであった。

まだよく分からない点が多いですがプロローグが終わり次第どのような状況か書かせて頂きます。

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