❖読書日和『安寿の計 - La stratégie d'Angel -』
【作者名】檸檬 絵郎
【作品URL】https://mypage.syosetu.com/1059429/
※R15の場合は作者さんのユーザマイページ※
【ジャンル】歴史〔文芸〕
【作者さんから作品についての一言】
レモン版・安寿と厨子王。伝説を元に自由に色づけして描きました、三万文字の物語。なろうに登録する前から脳内にあった題材で、昨年、二年くらい前のメモを引っ張り出して書きました。ちょこっと残酷な描写があったりします。
冤罪で島流しなってしまった父に会うため、姉の安寿と弟の厨子王、そして母らと旅に出たが、不幸なことに奴隷商人に騙され母と子別々に売られてしまった。
売られた先――安寿と厨子王が行き着いたところは山椒大夫のもとであったが、そこには二人が想像だにしていなかった過酷な運命が待ち受けていたのでした。
離れ離れになってしまった母と再開するため、そして父のもとへ行くために! 安寿と厨子王が選んだ道とは――…
そんなお話であったと思います。(※私見です)
元となりました『安寿と厨子王』それ関連のお話を知らなくて、絵を描くためにも色々と調べたりしましたが、知らなくても十分! 知ってたら知ってたでまた違う楽しみ方が出来ることでありましょう。
その昔話の世界に入り込み、安定した言葉運びに作者さんであります檸檬絵郎さんがお描きになった背景の絵がお話をぐいぐいと引っ張ってくれる。これほどまで雰囲気がある作品に触れたことはあっただろうかと、見て楽しめて読んで見惚れる。
主人公は勿論、安寿と厨子王なのでありますが、私のお気に入りは何と言っても二人が売られた先で待ち構えております(?)、山椒大夫の息子の一人――「三郎」。こいつがただの悪者じゃあないっ!
良い作品とは、強い主人公がいるとか、可愛い女の子をぞろぞろと侍らせているとかではない、その相手役がいかに立ち回っているかだろうと思うのであります。
文章は、気軽に読める"巷のなろうテンプレ"ではありません。ありませんが当たり前じゃない? だって歴史、時代を感じられなきゃ歴史もクソもない。申し分ない言葉遣いに、ありがたいルビ(笑)正座して一枚一枚開き、ページの音や匂いを嗅ぎたくなるほどにどっぷり浸かった檸檬風味の世界は、私が欲しかった答えをくれるのでありました。
人とは何として"生きる"とするか――
安寿や厨子王を通して、また奴隷(奴婢)らや支配する者らの姿を見て、自分の在り方を考えるのであります。
『安寿の計 - La stratégie d'Angel -』
それでは、読書感想お絵描きタイム(解体心緒)のはじまりでございます。
お絵描きは読んだ順ではなく、構図が纏まった順なのでよろしくお願いしますm(_ _)m




