運命の交差編
【物語を語る前に】
先ずはあなた方に言わなくてはなりません。
この物語は膨大な話の中の一つに過ぎません。
人は必ず行動を起こすたびに、それが良い行動に転じるか、或いは悪い方向に展開するか先が読めないのが生となってます。
また他の人がいたとして、その人に良い影響を与えて楽しませるか、逆に悪い方向になり、その人を悲しませてしまうかはワタシには分かりません。
・・・え?ワタシは誰かって?
そうですね・・・これから永い付き合いになるかもしれませんから名乗らせて頂きますね。
ワタシの名前はシンフォニー・・・一応、刻を管理する役目を司っています。
何故ワタシが刻を管理しているかって?刻の管理って何かって?色々疑問に思ってしまうのは人として当然の事です。
でも・・・今は教える事は出来ません。
何故かって?だってワタシにも分からないからです。
いつのまにか管理者になっているんですもの、かれこれ千年の刻が流れてますからね。昔の事は思い出せないの、ごめんなさい。
ただ、今言える事はここに存在している、それだけの事です。
話は色々とありますけど、今はこのくらいにしといて頂いても宜しいですか?早く進ませないと、あの2人が・・・
あの2人って?
すぐに分かりますよ。ほら、こっちにいらっしゃい。
あなた方は今からこの物語の生き証人になるんですから。
ほんの少しの行動が、あの2人にどのような影響をもたらすのか、あなた方の目でご覧ください。
では、始まりますよ。