わたしなりの楽しみ方 2
万年筆を使う人にとって、カラーインクは必須のものではない。
しかしわたしにとってカラーインクの入った万年筆というのは、ブラックやブルーブラックといった定番のインクが入った万年筆と同じくらい、大切なものだと思う。
今はLINEを使えば瞬時に連絡が付くけれど、わたしは手紙が好きだ。
レターセットを選ぶ楽しさ。手書きの温かみ。思いの伝わりやすさ。字に現れる各々の個性。時間はかかるが、手紙を書く時間ずっと、相手のことを考えていることの尊さ。返事を待つ待ち遠しさ。届いた手紙を開封するときの楽しさ。そんなものが、わたしはたまらなく愛しく感じる。
わたしはよく、遠方の親しい友人に手紙を書く。
親しい友人に書く手紙には、ボールペンより綺麗な色のインクの入った万年筆の方が合っていると思う。
字も上手く見えるし、相手の好きな色や季節に合った色を使えば親しみが湧く。何より万年筆はストレスなく書くことができる。長文を書くのも苦にならないし、手書きの楽しさを最大限感じることができる。
そして、万年筆を手にしてから、わたしは日記を書き始めた。
カラーインクを使うと、日記を書くことに飽きない。文を書くことが苦にもならない。それぞれのインクを、万年筆を使う楽しみが生まれた。インクの色で感情を表現したりと、自ら日記を楽しむようにもなった。
カラーインクが、間違いなくわたしの生活に彩りを与えてくれたのである。
日曜日、以前一目惚れした新しい万年筆を1本買いました。
私も父に似てコレクター気質なのかもしれません。
そしてまた父は色彩雫のインクの小瓶を1セット(3色)買い足していました。
色んなページの編集が必要になりそうです。