表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/10

万年筆との出会い

 万年筆を手にしたきっかけは、爆売れしている1000円の子ども向け万年筆、パイロットのカクノ、に興味を持ったからである。


「失敗しても1000円だし、万年筆面白そうだし…」


 文房具全般が大好きなわたしは、そんな軽いノリでパイロットのカクノを購入した。ペン先の種類はF(細字)とM(中字)二種類あったが、何となく細字を選んだ。税込み1080円。


 家に帰り、1000円の万年筆を買った、と報告すると、父親が食いついてきた。

 あとでわかったことだが、父は祖父から幼少期に贈られた万年筆や形見の万年筆などを持て余していたのである。


 父が見守る中、万年筆を開封。よくできている。


 説明書を読みながら、同梱されていた専用のインクカートリッジをペン先の反対側に押し込む。しばらく待つと、ペン先にインクが充填される仕組みだという。


 ペン先にインクが充填されたことを確かめ、恐る恐る万年筆を握り締め、用意した紙に名前を書いた。


 驚き、感動した。

 サラサラと、何の引っかかりもストレスもなく、そして筆圧をかけることもなく、字が書けるのである。そして心なしか自分の字も上手く感じる。


 率直にすごい、と思った。父を始めとする家族もその万年筆を手に取り、万年筆の書き心地に歓声をあげていた。


 この時すでに、わたしは万年筆に魅せられていたのである。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ