前置き
文房具には多くの種類があり、値段も様々であるのは言うまでもない。
文房具を好む人は恐らく多いと思う。わたしも昔からその中のひとりで、筆記具やノート、ルーズリーフにはこだわりを持ってきたし、マスキングテープ集めも続けている。
そんなわたしが夢中になっている文房具が万年筆、である。
万年筆、と聞くと、皆さんはどんなイメージを思い浮かべるだろうか。
例えば、値段が高い、ジジ臭い、面倒、小説家が持ってそう…
たしかにそうかもしれない。
わたしも最初は同じようなことを思ったものだ。
しかし、わたしが万年筆を手に取ったとき、そのイメージは鮮やかに覆された。今では父を巻き込んで親子揃って万年筆の虜であり、わたしは安い万年筆から高い万年筆まで新旧9本、万年筆用インク8本を揃えるヘビーユーザーとなった。
すっかり万年筆の魅力に取り付かれたわたしの新しい万年筆を手に取りたい欲は尽きない。
そんなわたしが、わたしなりに万年筆の魅力を語っていきたいと思う。
このエッセイを読んだ方が、ひとりでも万年筆を手にとり、万年筆の魅力に気づいてくだされば幸いである。