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私には聴覚過敏の傾向があります。掃除機の音、エアコンの音、洗濯機の音などに弱いです。
私が赤ん坊の頃、父の大きなくしゃみのたびに泣いていたというのは、笑い話になっていますが、今でも私は父のくしゃみが辛いです。
家族にはまだ私の聴覚過敏を重くは受け取られていません。
もし、これを読まれる方のお近くに、音に過敏な方がいらしたら、聴覚過敏ではと考えてみてください。出来れば、声をかけてみて欲しい。
一人でも理解者が増えることは、障害に苦しんでいる人間にとって大きな力になります。励まされ、支えられます。
例え具体的に何をしてくれた、ということでなくとも、解ってくれるだけで良いのです。
それだけで救われるのです。
また、私は人の苛立った声や怒鳴り声が人一倍苦痛です。けれど、それを避ける術がない時が多い。それは嵐のように突然に起きます。
うさを晴らす為だけに爆音を鳴り響かせる人もいます。その人の心にも、やむにやまれぬ何かがあるのかもしれません。けれどそれゆえの行為によって、苦痛を被る人間がいることにも思いを馳せて欲しいのです。
もし、わざと人を痛めつけたいという思いからの行為であれば、私はその人を軽蔑します。
アスペルガーの人間は、様々な他の障害を抱えている場合も多い。
生きているだけで必死なのです。
生きているだけで必死。
けれど私は人の役にも立ちたい。傲慢かもしれませんがそう願っています。




