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アスペルガーであることは、社会的なハンデとなり、一方で活躍の場を上手く与えられれば、強みともなり得ます。
但し、強みとなり得るのは幸運なごく一部。
多くの方は、無力だと思い苦しんでおられると思います。
私はこのたび、ある小説投稿サイトの第1回歴史・時代小説大賞で大賞を受賞し、やっと生きていてもいいのだと言われたように感じました。
その作品は、ほとんどが思いつきで、もちろん史料などを調べながらですが、自由にのびのび書きました。
結果的にその成果が認められたというのは、私が生きる上での自信となりました。
賞金の一部は、両親に、旅行費用として使ってもらおうと考えています。
自分の獲得したお金で、親に旅行に行ってもらうのは、私の幼い頃からの夢でした。
やっと実現することができます。
そしてこれを読んでくださっているアスペルガー他、障害を持たれている方やそのご家族に申し上げたい。
一生懸命生きていれば、報いはあるものなのだと。
難しいかもしれませんが、信じてください。
ずっと、死を願いながら生きてきた私が証人です。