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失敗だらけの人生、でも幸せ!!

作者: ゆずりは

私は今年35歳になった。


現在、×あり、独身、恋人無し、子供無し、自己破産経験有、うつ病の治療中。

離婚後やっと入社した会社も一年前に倒産。


世間から見たら、負け組みな私。


そんな、私の、高校卒業後から今日までをこれから書こう。

そして、これを読んだ人には同じ過ちを犯しすことがないよう祈る。


ミレニアム二十歳世代の私。

世の中は、バブル崩壊後の不景気一直線な中、高校卒業後、まだ働きたくはなかった私。

そこで、親を騙し専門学校に入学。

勝手気ままな2年間を過ごし、21歳で、地元の会社に入社。

正社員になることもなく契約社員として安い給料で8年その会社に勤め、気がつけばもうすぐ30歳。

このままでいいのかと思い始めた29歳のとき、叔父の紹介で元旦那と知り合う。

叔父の紹介ということや、周りからの無言の圧力があり、断り辛く、好きにはなれない人だったが、元旦那と結婚し、嫁ぐことを決めた。

こんな、曖昧な気持ちで嫁いだため、嫁ぎ先の環境になじめるはずもなく、結婚生活もうまくいくはずが無かった。

少しずつ、今までできていたことが出来なくなり、何をやっても、うまくいかず、失敗ばかりの日々。集中力は低下していき、言われた言葉が理解できなくなり、直ぐに疲れてしまい、寝込む時間が長くなり、食事をしても味がしなくなり、耳も聞こえなくなり、毎日毎食食べてはいるが、体重は1ヶ月で20kg減(もともとぽっちゃりしているので、20kg減で平均になったからガリガリにや痩せたわけではない。)、姑や小姑や旦那からは使えない嫁扱い。外出を禁じられ、せめて病院に行きたいといってもいかせてもらえず、家に軟禁状態の日々。

元旦那の月々の給料では、交際関係が広く浪費が酷い元旦那の交際費等は賄う事が出来るはずもなく、また、私は様々なストレスから、買い物依存症になり、今まで貯金していたお金の貯蓄はそこをつき、金融会社から多額の借金をしていまう。

その埋め合わせに、たまたま来ていた迷惑メールの寄付金差し上げますという言葉に乗り、出会い系サイトにはまってしまい、更に借金を増やすことになる。

多額の借金を抱え、自殺を考える程、精神状態が、おかしくなっていいた私。

しかし、死を覚悟したとたん、頭を過ぎったのは、嫁ぎ先の墓に入るのは”嫌だ”という一文字。

そこで思いついたのは死んだら実家の墓に入れてもらおうということ。

これは良い案だと、さっそく、私は実家の母に電話をし、私が死んだら実家のお墓に入れて欲しいと電話をした。

これで、安心と思った私。

その日は、とても穏やかな気持ちになれたことを覚えている。


しかし、その電話で私の精神状態がおかしいと感じたのは実家の家族。

翌日、嫁ぎ先に仕事を休んでまで駆けつけてくれた母。

病院に連れて行きたいので、しばらく実家に宿下がりさせてほしいと、一日かけて、嫁ぎ先の家族を説得してくれ、深夜になりやっと、嫁ぎ先の家族は、私が実家にしばらく帰ることを許可してくれた。

私は数日分の着替えと財布だけを持ち、母に連れられ、実家に帰った。


帰りの車の中で、母が、”よく生きててくれた”と涙を流す姿を見て、私も自然と涙が出てきた。


次の日母に付き添われ、心療内科にいきうつ病と診断された私。

なぜか、すんなりと納得でき、病名も分かりほっとした。

主治医からの言葉は今は、何も出来なくて当たり前、何もしなくて良い、ゆっくり休むよう言われた。


それから、数ヶ月間は何もすることができない日々が続いた。

しかし、私は回復も早いようで、薬の量も通院の回数も減り少しずつ良くなってきていた矢先、東日本大震災がおきた。

病院に行くこともままならない状態ではあったが、幸いにもうつ病の症状は安定してきており、まだ、離婚は決定していなかったが、いつまでも、実家の家族に生活を頼っているわけにも行かないという思いと、環境を変えたいという思いから、就活して仕事に復帰することを決意した。

しかし、うつ病のこともあり、なかなか就活がうまくいかないまま、数ヶ月が過ぎた。

そんなおり、地元にコールセンターができると知り、ダメもとで面接に行ってみた。

病気のこともあり、採用はあきらめていたが、翌日の午後に、合格通知の連絡がきた。

おかげで震災の年、初めての業種ではあったが、8月から仕事に復帰することができた。

そして、同じ年、元旦那から、家庭裁判所に離婚調停をかけられていた件も、かたが付き、やっと離婚が成立する。

離婚は出来たが、嫁ぎ先に置いてきた、荷物などは一切返してもらうことは出来なかった。

しかし、新たな職場では、人間関係もよく、仕事も合っていたのか、楽しく業務に取り組むことができた。

おかげで、結婚していたときに作ってしまった借金も、少しずつではあるが、返済していくことができていた。

それから、数年、心療内科への定期的な通院と投薬治療は続いていたが、うつ病の症状も安定し、仕事にもなれ、忙しく働く日々を送っていた。

そんな自分へのご褒美として、数年ぶりに大好きな舞台鑑賞に行った先で、なんと、足を骨折してしまったのだ。

約一年にも及ぶ入退院と手術を繰り返す日々のおかげで、仕事もできない状態が続いた。

そしてそんな折に、今度は会社が倒産してしまうという事態に陥った。

これでは借金を返すこともままならず、両親に借金のことを打ち明け、弁護士に相談し、自己破産をすることになった。

そして、様々な手続きを得て、今年7月返済能力がないことが認められ、自己破産をすることもでき、新しい職にも就くことができた。

この数年間は本当に失敗ばかりの人生でしたが、家族や、周りの人々の暖かな支えにより、おかげで、新たなスタートを切ることができた。

そして、様々なことを学ぶことができた。


だからこそ、私は言いたい。

私のように、結婚によりどん底に落ちてしまう場合もある。

少しでも、嫌だと思ったら、結婚はしない方が良い。


結婚することが人生の全てではない。

子供を持つことが人生の全てではない。


生涯独身であることの幸せもある。

子供を生まない幸せもある。


自分らしく生きることが、何よりの、幸せだ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 初めまして 短編新着からきました。 今年で34歳の馨です。 同世代発見!嬉しいです。 読んでみて、いろんな経験をされてることに驚きました。 私はもちろん、周りにも似た経験したはひとはいない…
2015/08/25 19:43 退会済み
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