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47:僕の心

 嗤う。この漢字には笑うとは違い、(あざけ)るような意味合いが含まれていて、繋さんが微笑んだ際にこの漢字を使って表現はしたけど、実際周りから見ればそんな風には見えなかっただろうし、むしろもっと見たくなるような無駄な中毒性のある笑顔とも言えるだろう。

 けど、僕には嘲笑するように見えたのだ。

 気分を害する気持ち悪い笑みに見えて仕方がないのだ。


 その理由は分かってる。

 分かってはいるけど、だからといってどうにかできるわけじゃない。

 ただ、その理由がなんなのかと聞かれれば、僕はこう答えるしかないだろう。

 人当たりが良くて、素晴らしい人望を持つ彼に対して感じるこの気持ちは、おおよそ周囲の人々の理解は得られそうにない、期待に応えることはできない応答。



 僕は繋さんが嫌いだ。

 藍河繋を構成する全ての要素が、成分が、環境が、全部全部嫌いだ。




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