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Like A Broken Mirror  作者: 勾田翔
惨殺
32/51

3(二月八日――午前〇時一四分~午前〇時一七分)


   3(二月八日――午前〇時一四分~午前〇時一七分)


「あんな事やってしまって、本当によかったんですか?」

 すでに何度目かも分からない笠峰(かさみね)の質問に、武田(たけだ)は辟易としながら答える。「別に問題ねえよ。むしろまだ生易しいくらいだ。とりあえず病院の前には捨ててきといてやったしな」

 とはいえ、あの須磨という青年が、一昨日の交差点狙撃を実行した者だと分かった時には、拷問関係なくボコボコに痛めつけてやったが。

 満身創痍の彼を尋問した結果、有力な情報はいくつか手に入った。

『セフィロト』という不可思議な異能力。あの力は確かに脅威だ。しかし、あれは決して無敵ではない。情報が揃った今、当面の目的は千条神羅を見つけ出す事だ。

 SATの方でも、まだ千条神羅の行方は掴み切れていないらしい。だが、あの青年がこの街にいるのは確かだ。「絶対、見つけ出してやる……!」

 と、意気込んだその時だった。

「! 武田さん! あれッ!」突如、笠峰がある一点を指差した。

 つられてその方向を見ると、武田は思わず息を呑んだ。

 ある高層マンションの屋上。そこに数十人の人だかりができていた。そしてその中の一人には見覚えがある。いや、見覚えどころの話ではない。

「松坂ッ……!!」武田は歯噛みした。何人もの屈強な男達を従えたその男は、事件解決のために民間人の犠牲すら許可した警察のトップだった。「あの野郎……!」

 憤慨すると同時に、武田はひとつの推測を打ち立てていた。

 つまり。

 ――警視総監が直々に出向くほどの何かが、あそこにはある!

 彼は叫ぶ。

「行くぞ! 笠峰!」

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