あとがき:ひとりぼっちじゃなくなった、最終防衛線の片隅から
はいどーもー!
皆様、長らく、本当に長らく、「ひとりぼっちの最終防衛線」にお付き合いいただき、誠に、誠に、ありがとうございました!
作者の輝夜でございます!
いやー…終わりましたね。ついに。
六畳間の片隅で、人間不信に陥っていた、あのちんちくりんな少女が、気づけば宇宙を救い、そして、最後には、自分が本当に欲しかった「普通の幸せ」を手に入れる。
この、あまりにも壮大で、そしてあまりにも個人的な物語を、最後までこうして書き遂げることができたのは、ひとえに、この物語を読み続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
本当に、ありがとうございました!
さて、最後のあとがきということで、もちろん、この方にも、無理やり(?)来てもらいました!
我らが、元・月の女神にして、現・普通の(?)小学生! 月詠…いや、天野雫(元・朔)ちゃんです!
雫(元・朔):「…ん。…なぁに? お父さん、まだお昼寝してていいって言ってたのに…」
(ソファの上で、猫のように丸くなって、眠そうな目をこすりながら)
か、かわいい…!
いや、失礼しました。雫ちゃん、今日は来てくれてありがとう!
物語も、無事にハッピーエンドを迎えたわけだけど、今の気持ち、どうかな?
雫(元・朔):「…今の気持ち? …えっとね、すごく、幸せだよ。お父さん(ゼノン)は、時々、宇宙規模の心配性でちょっとウザいけど、でも、世界で一番優しいし。アリアおば様と、レイおば様も、すっごく過保護だけど、大好き。…それに、学校には、朝日くんも…いるし…」
(最後の部分だけ、もごもごと、顔を赤らめながら)
うわー! ごちそうさまです!
読者の皆様、聞きましたか!? これが、我らが主人公が、その全てを賭けて手に入れた「幸せ」でございます!
それにしても、雫ちゃん。
君が、かつて「ルナ・サクヤ」として、宇宙を救ったこと、覚えてないんだよね?
雫(元・朔):「るな…さくや…? なに、それ。どこかの星のお姫様の名前? …私には、難しいことは分からないよ。でもね、時々、夢を見るの。すっごく広くて、キラキラした場所で、私が、誰かと一緒にお茶を飲んで、笑ってる夢。…すごく、幸せな夢なんだ」
(そう言って、彼女は、ふにゃり、と、心の底から幸せそうに、笑った)
その笑顔を見た瞬間、作者は、もう、感無量でございます。
彼女は、もう、何も覚えていない。
でも、彼女の魂には、確かに、あの温かい記憶が、幸せな物語として、刻まれているのでしょう。
そして、そんな彼女の様子を、遥か彼方の深淵から、一人の「父親」が、それはもう、デレデレの、目尻の下がった顔で、観測しているに違いありません。
ゼノン(の声):『…ああ。我が娘よ。君のその笑顔こそが、この宇宙の、何物にも代えがたい、最高の『物語』だ…』
というわけで、皆様!
ひとりぼっちだった少女の物語は、これにて、本当に、おしまいです。
彼女は、もう、戦いません。ただ、愛する人たちと共に、この、かけがえのない日常を、精一杯、生きていくだけです。
そんな、ありふれた、しかし最高のハッピーエンドを、皆様と共に見届けることができて、作者として、これ以上の幸せはありません。
これまで、この長大な物語に、お付き合いいただき、そして、たくさんの応援と、時には厳しいご指摘をくださり、本当に、本当に、ありがとうございました!
また、いつか、どこかの新しい物語で、皆様とお会いできる日を、心より楽しみにしております!
以上、感無量で涙が止まらない作者・輝夜と!
雫(元・朔):「…ねえ、お腹すいたな。お父さん、今日のケーキ、なんだろう…?」
(最後まで、マイペースで、食いしん坊な)最高の主人公がお送りしました!
本当に、ありがとうございました! ばいばーい!