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黄昏

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

止まない雨は無い。

なんて言いますけど、それは私が生きているうちに止むものなのでしょうか?

生きているうちに止まないのならば、それは止まない雨と変わりません。


そうやって嫌な事を惰性で続けるぐらいなら、盛るだけ盛ってさっさと散ってしまいたいんです。

今昔変わらず、盛るだけ盛って散りたいという願望は存在する。ダラダラと、適当に生きるならば、何か功績を上げて、残すもの残してさっさと消えたいと思う。

そう思ってしまうのは、私の悪い癖なのだろうか?


生命の盛りが過ぎた頃、自分の体は随分と弱くなっていた。月の物による精神異常、意識の混濁。気温の急激な変化による免疫力の低下。其れによって引き起こされる倦怠感、熱。既にこの体は黄昏を迎えているのだと思い知った。

私はもうすぐ散るのだろう。全盛はとうに過ぎ去り、残灰しか残っていない今、私を突き動かす生命の灯火はとうに消えかかっている。

その事を彼に伝えると、ただそっと私を抱き締めて、背中を摩った。丁度昨晩熱を出した翌日の事であった。

「悲しい事を言うね」

「本当の事だから」

そう本当の事。私は命の前借りをしていたのだ。全盛期に至るまでの超人的な回復力を手に入れた、その代償。其れが、これから長く続く物語だった。ただそれだけの事。

其れでもやらなくてはならない事、爪痕を残す事はした。

私が此処に居たという証拠は友人の間で残したし、なんなら伝説化して、私の知らない人にまで及んでいる。きっとあの子が命尽きるまで伝道を続けて行く事だろう。

だからもう、何時尽きても構わない。今此処で、自分の命を手放しても構わない。

「私は面倒臭がり屋だから、あんまり何かを長く続けるという事が出来ないんだ。大抵は怠惰で続けてしまう。それは中身が死んだようなものだから。

だったら最初から篝火になって、全てを塵に返したい」

分からない。分からないよなぁ。平穏無事な生活を送りたい。少しでも長く、穏やかに過ごしたいと思う相手からしたら、絶対に相容れない反応だろうなぁ。

それでも、この信念だけは変わらないのである。

「君はもう、黄昏なのか。夕陽の色した消えかけの蝋燭でしかないのか」

少なくとも、私はそう思っているよ。

黄昏という言葉は英語でも好きです。サンセット。


以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。

というか、ただの我儘なんですよ。


これ、個人の意見なんですが、人生に置いて、十八歳までと、それ以降って、 同じ価値があるんですよ。

だから私、十八歳までの生き方が好きです。


十八という短い年月の中に、人生の半分、もしくはそれ以上の出来事を経験するから。

此処までが一番の盛りだと思ってます。


でもそれを過ぎると、止まない雨の時代に突入するんですよ。

昨日と同じ毎日が待ってるし、それはきっと死ぬまで続く。続される。黄金期はもう過ぎ去っているんです。

私から言わせて見れば、お先真っ暗。死んだも同然。


止まない雨は無い。なんて言いますが、私が死ぬまで止まないならば、止まない雨に他なりません。

相変わらずお先真っ暗です。


だったら篝火の様に盛るだけ盛って散ってしまいたいなぁと思わなくもないんです。


『お前の努力が足りないからお先真っ暗なんだよ』なんて百も承知な、ただの愚痴ですよ。

だからお説教はまた今度にしてください。

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