〜エピローグ 捧げられた運命〜
「人生というものは何が起こるか分からない」
などとはよく言ったと思う。
(走れ!走れ!今はただ走れ!)
愛していた旦那の不倫を知った時の絶望?
(そんな?!まさか…)
一攫千金を狙ったギャンブルで大儲けした時の高揚感?
(頼む!嘘だと言ってくれ!!)
数えれば人生にとっては過去に流れし、記憶の狭間に置かれた”事実”にすぎない。
(父さん!母さん!ユル!メア!)
けれどソレがどこまで個人に作用するかわかったもんじゃない。
そう。例えば、
(そんな…みんな…)
――「帰ってきたら家族ごとまたが焼かれ堕ちている」とか――
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
これは彼にとって絶望の序曲でもあり、
「なんで……どうして……そんな…」
人と人を繋ぎ、
「見つけてやるッ!…探し出してやるッ!…」
“世界を救う”などという、
「必ず見つけ出して……」
屍の上に積み重ねてきた”想い”を、
「殺してやるッ…!!この手で!……必ず!」
紡ぐ物語。
どうも。栗釣辛男です。初投稿緊張します。何卒、僕の初投稿をあたたかな目で見てくれると幸いです。今後とも投稿していく予定なので、よろしくお願いします!