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それぞれの愛の形
ウニバルゾという世界がある
創造神というのだろうか?
その世界を創りあげた者がいるという
それは
ある時は光の粒に見え
ある時は翼を持つ女神の姿をしているという
そこに住まう者はそれを『リィー.シャイナ』と呼ぶ
『生命を作る~原始の鳥~』
その空間は無
ただなにもない漆黒
そこに美しく輝く龍がさ迷って来た
龍はある空間で神と崇められていたが悲しみと怒りでその身を病み命がつきようとしていた
『いきし生きる生命にもう一度チャンスを与えるべきだろうか?いやもう疲れた富を与えれば醜い戦をする生き物に、罪もない生き物を殺す生き物に...』
命つきようとした龍を無数の石がとりかこんだ
体を丸めた龍を包みこむように石は卵形になった
闇が光に照らされキラキラと輝いた
『新しい世界を作りましょう。あなたが夢見た世界を』
ささやくような声がふり石が割れた
そして中から鳥が産まれた
美しい輝く尾を持つ鳥だ
鳥は光が作る川にのり羽ばたいた
生命を生みだす
光の川ができた