ラブコンとシスコンの兄妹
前書きは本文に、かいちまった…
2098年世界は地球温暖化の影響で少なくなった土地を巡って核を用いた戦争が行われていた。
今では核を使わないと言い張っていた国も使っている。
最初、国民の反対などにより核兵器を使わなかった日本は世界中の的となり核攻撃を受け、人口は千人にも満たない数となった
見るところ全てが瓦礫の山で死体が腐敗した臭いが漂っている。
日に日に核が身体を蝕み苦しみや怒りの声が響き渡っている
そんな中、2人の兄妹が居た
☆
俺は、春風 弥琴。
今、妹の波と一緒に空を見上げている。孤児院で育った俺にとっては唯一の家族だ。
核のお陰で身体はもうガタガタだ…いつ死ぬか分からない
波も同じはずだ
なのに、いつものように2人で手を繋ぎ空を見上げている
「お兄ちゃん、死んでも一緒だよ」波が少し手に力を入れて優しく微笑みながら話しかけてくる
「あぁ…もちろんだ」と言うと嬉しそうに頬に笑みを浮かべる
この微笑み、この笑顔にいつも支えられてきた
「お兄ちゃん」と波が言うのですかさず俺は「大好き」という
すると波は「んっあぁ、先に言われちゃった」と怒った顔を見せる。怒った表情もまた可愛い
「許してあげるので頭をなでなでしてください」俺はしょうがないなぁという表情を浮かべ頭をなでる
幸せな瞬間だ…
2人は幸せに包まれながら意識を失った
☆
「あ〜もう!どうなっておるのじゃ」
天界主のメザリンがその可愛い顔に似合わない表情を見せていた。
何故こんなに険しい表情をしてるかというと、1度同じ家族になると次、転生した時に一緒になれない決まりになっているのにある1組の兄妹が離れようとしないからだ。いつもなら、そう言うときは天国で2人で仲良く暮らして貰うのだが、定員オーバーでそうとも行かない…
えぇい!こうなったらわしが直接頼み込んでやる!
―1日後―
結果は…無理だった。
10時間に及ぶ説明をしたが、14時間も離れたくない理由をイチャイチャしながら論破されてしまったのだ…
っくそぉ…こうなったら最終手段を使ってやる!
「どうしても2人でいたいのですね?」とたずねる。
すると、「あぁ…」と兄が「もちろんです!」と妹が言う
「では2人には異世界に行ってもらう!異世界ではスマホもインターネットもない。だが、2人で居れるだろう…1人ひとつお願いを聞いてやる。ここの紙にかくのじゃ」
2人は迷う事なく何かを書いた。書き終わると同時に2人は眩い光に包み込まれ異世界へと旅立った
残されたメザリンの手に残っていた紙には、「波と一緒にずっといれますように」「お兄ちゃんとずっと一緒に過ごせますように」と書いていた…
―今から始まるのはラブコンあり!シスコンあり!の異世界物語。
今までの文書ではラブコンのラの字もシスコンのシの字も感じられないが、これからうざいほどのラブコンシスコン物語がはじまる!―
to be continued(まだまだ続きます)