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世界の縮図  作者: 滝革患
8/14

聖騎士リエーヌ 共通1


ある日の朝、公国ルクスダリスの庭園で聖騎士リエーヌは男爵の息子から求婚された。


「できません」


毅然とした態度で、きっぱりと断る。

聖騎士は一生婚姻禁止の掟があり、それは彼女も例外ではない。


「わかっている。言いたかっただけなんだ」


残念だがしかたがない。そういって彼は去った。



結婚制度が改訂されて3日、やたらと求婚する男が絶えない。


「リエーヌは俺の妻となる女だというのに、あの身の程知らずが……」

「トラジュディ様……何度も申し上げているように、私は貴方の騎士です」


恋心……それは身分関係なく、平等に芽生えるもの。

いかに大公の息子であっても、例外ではないようだ。


公国はこれといった争いもなく、思慮深い大公や誇り高い騎士が平和に暮らしている。

たった一つ問題があるとするなら、それは公子トラジュディの婚姻だ。

身分の釣り合う尚且つ年の近い貴族の娘がいない。

公国の貴族は血族が近いもの同士での婚姻で成り立っているのだ。

時代が変わる時がやってきたのだろうと、大公は自国の者ならば相手を問わないことにした。


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