退屈って生きてる意味がないでしょ? 共通1
いつも同じように登校、友達とオハヨー、のかったるい挨拶。
今日はいつもと違うこと、起きないかな。
「ねえ、ストーカーとヤンデレとモラハラとメンヘラとサイコ系、どれが一番やだ?」
「あんた、朝から友達にする質問じゃないでしょ」
クラスでよく話す多分友達の1人、ミナが究極の選択を寄越す。
「だって、アタシの歴代の彼氏みーんなダメンズなんだもん」
「全部ムリだわーしいて、ならモラハラかな……」
モラハラは結婚まで見抜けないことが多いというし、物理的より自宅で精神攻撃はきつそう。
「ヤンデレよりマシじゃない?」
違いがよくわからないけど、ミナの頭に普通の男はいないのか!?
「私って、お前には出来ないだとか、無理って決めつけるヤツが嫌いなの」
「男はかっこつけだからねー」
私は男の大多数がそういうのしかいないと思っている。
「あとは選択肢にはない……DV野郎は絶対嫌」
そもそも、父親がモラハラで軽めの暴力を家族にふるうクズ野郎だったので大地雷だ。
世界で一番嫌いといっても過言ではない。
「今朝のニュースみたか?」
「離婚した父親が子供を誘拐して殺したってよくあるけどさ……」
私も同じ立場だから、いつか父に殺されるかも、そんな予感がしてしまう。
死ぬのは嫌、私はそうはなりたくない。
■■
「ターゲットの動きはどうだね?」
中華服の老人はいかにも巨悪のような金細工の椅子に鎮座している。
スーツの男は別の国にいるエージェントへ電話をかけると、即刻近況を問う。
「こちらタンホア、今のところは変化ありません」
簡素な一言ですませ、通話を切る。
日本の都会、人々の多く行き交う交差点は、物語の主人公になったような気分にさせてくれる。




