第2話 ギルド結成 ②
早速ギルドを結成したレツ達はすぐに登録に行き正式にギルドを結成するために準備をした。
「ではまずジョブを決めに行きましょう。」
ジョブとはまあゲームでいう専門の職業である。
「ってこんなにあるんかよ!」
なんとこの世界のジョブは100を超えるくらいある。
初心者用のジョブは
剣士 主に剣を使った特技が多い
魔術士 魔法を使える
ハンター 狩猟を得意とする
治癒士 治癒術を使う
格闘家 拳で戦う
ガンマン 銃で戦う
芸人 笑いを取る
王冠コレクター 王冠を集める
ツッコミ役 主にギャグを突込む
凡人 特にない
11種類などがある。うん最後らへんのやつツッコミどころありすぎるだろうって。それはほっとこう。無論レツたちはこれを選ぶ必要はない。
「初心者用って?どう言う意味なんだ?」
レツはにファーに質問をすると
「まず初心者にはこのジョブになります。他のジョブは特定のクラスアップなどをすればなれるんです。」
とにかくジョブの基本知識を覚えたのでレツ達はジョブを選んだ。
レツは剣士となりチェリは治癒士となりファーは魔術士となった。次にギルドの名前を決めることにした。
「ギルドの名前か。なんかいい案とかないのかな。」
3人は色々と相談してギルド名を決めていた。
「じゃあこれはどう星の鳥。」
「どう言う意味なんだ?」
レツはチェリにギルド名の由来を聞いた。
「不安もなくクエストをこなせるようにするためよ。」
レツは意味をきいてみた。
「これはうちが住んでたところの伝承よ。ってもおとぎ話だけど。昔夜の空が何もなかった頃人々は暗闇の恐怖に怯えていた。そんな時鳥達が突然群れを率いて空を飛び始めた。鳥達は自分達の体を炎で燃やし大空を飛び始め空中を分かれて飛び続けた。そして鳥達は星になった。後からわかったことだけど鳥達は自分達のヒナのために暗闇の恐怖を消そうとした。だがそれはヒナ達だけでなく多くの人達を恐怖を消したの。」
「すごいです。」
ファーは物凄く感動した。こうしてレツ達はギルド名をきめた。こうしてレツ達のギルドが完成したのであった。すると受付嬢から謎の鍵をもらった。
「これってなんの鍵なんだ?」
「これはギルド専用の生活施設の鍵です。ギルドにはそれぞれ生活施設が必ず与えられるんです。しかもランクが上がって人数が多くなったら改装できるんです。」
「随分斬新な奴だなー!」
レツの発言にチェリとファーは疑問を浮かべた。
「いやなんでもない。」
レツはごまかした。何故ならどう説明すればいいのか分からなかった。転生とか異世界とか。そして3人は生活施設に行ったが
「えっこれがギルドの生活施設。」
どう見たって蒸気機関車にしか見えなかった。しかも小さい初心者用だからなのか。
「これがギルド専用の生活施設。思ってたより違うね。」
チェリも驚いていた。
「そうです。これが生活施設です。正式名称はギルドキャンピングSLと言います。」
(そういえばこの世界に来た時やけに線路が多いと思った。)
詳しく解説するとこの機関車は電気の熱で蒸気を起こし運転できるようであり客車の方は家に近い。また最後尾はクエストを受けられるコンピューターがありギルドの冒険者はそこからクエストを選び目的地に行くらしい。ちなみにこの機関車が拠点であり簡単に言うと動く拠点でありいつでもどこでもいけるらしい。ちなみに運転はギルドの冒険者なら誰でもできるし素人でもできるらしい。例えば障害物があれば止まるので安全に使える。ちなみにカーナビ付きである。いやトレインナビかな。
「じゃあここが俺たちの家になるのかー。」
「はいそうです。これからもよろしくお願いします。」
そして3人は機関車に乗った。
「よかったらこの機関車に名前つけない?」
「そうだな。じゃあ俺たちのギルド名にちらんでアステル・フウルでいいか?」
レツはギルド名をべつの外国語に変えたような名前をつけた。そして異議はないので決まった。
「では今日は遅いですのでクエストは明日選びましょう。」
3人は夕飯の素材を買い夕飯を済ませ風呂に入った。そして夜レツは機関車の客車のベランダで星空を見上げて寝転んでいた。
(あの話よかったなー。俺もあの子の恐怖を打ち消すような星になりたいなー。でも正直俺は彦星と織姫のような関係になりてー。)
するとチェリもやってきた。
「どうしたの?」
「いや眠れないから星空を見て落ち着こうかなって。」
チェリはレツの横に座った。
「そうね。うちらも人々の不安を消す星になれたらいいね。」
「うんそうだな。」
二人はしばらくして星空を見上げて話をした。クエストは中にも命を落とすかもしれない奴もあるだが彼等は仲間と知識と根性さえあれば不安を打ち消しやり遂げると信じていた。レツも彼女との恋は不安が広がるかもしれないがチェリを想えば打ち消し実るだろう。と思っている。決して楽でないが逃げたりしないだろう。