第2話 ギルド結成①
二人はどのギルドにするのかを迷っていた。彼等は実は冒険者初心者であるためでやはりギルドに入ることにしたからであった。だが
「だめだ中々見つからねー!」
いくつものギルドに話しかけても間に合っていたりして断れた。入試で入れるやつがあるがその入試は下手をしたら命を落とすやつばかりなので無理だった。
「しょうがないよ。ここギルドの数が5桁ぐらいあるけどどのギルドもベテラン、最強戦士とかばっかりなので初心者は簡単に受け付けてくれないんだよ。」
たしかによく人を見るとごっつい装備をした人たちばっかだった。中には傷跡がいっぱいある人もいた。恐らくモンスターにやられてできた傷だろう。
「あのーすみません。」
どこからか声がした。
「えっ誰?」
レツとチェリは声がした方へ向いたが誰もいなかった。
「気のせいか。」
「ここです。」
「えっ?」
声がしたところをよく見るとなんとレツより小さい女の子がいた。
「君は誰なんだ。」
「わたしニンファー・ピクシーと言います。今ギルドを作ろうと思っていたんです。」
彼女が言うにはギルドを作りたいが中々入る人がいなかった。そこで二人を見つけた。だが彼女は装備を見るとまだ傷跡がなく店で安く売っているものばかりなので初心者だろう。
「でもうちら冒険者始めたばっかだから装備もあんまりないしまだ職業もきまってないよ。」
そう予定では早くギルドに入りたいので早めに入ることにした。その後職業を決め装備の準備を整えようとするはずだった。
「いえいいんです。お二人ともちょうどギルドを探していたのでよろしかったらはいりませんか。どうかお願いします。」
ニンファーはなんと頭を下げた。
「君はどうしてギルドを作りたいんだ?」
レツは彼女にどんな事情があるのか感じた。
「わたし、弟と妹がいるんです。この二人が赤ちゃんの頃両親が死んで3人きりでした。だから私二人にどうにかして養ってあげたいんです。だからお願いします。」
「家族のためか。」
レツは今思った。そう元いた世界に取り残された家族のこと。家族はいま頃心配している。でも自分の世界へ帰る手掛かりがない。最悪の場合二度と会えないかもしれない。
「よし入るよ。チェリいいだろう。」
「ええいいわ。」
「ありがとうございます。」
二人は彼女のギルドに入ることにした。
「俺はレツヤ。レツと呼んでくれ。」
「うちチェリス。チェリでいいよ。」
「はいよろしくお願いします。レツさんチェリさん。私のことはファーと呼んでください。」
やっとギルドが出来てレツは喜んだ。