第1話 異世界で始まる恋
あれから一日もたってなかった。少年は早くも起きた。言い忘れたが彼の名は渡部烈矢。ただの平凡な高校生だったが事故で死に気がついたらこの世界に転生していたのであった。
(とりあえず整理しよう。確か俺はトラックに跳ねられて気がついたらこの世界に転生していた。しかし疑問がある。転生って普通赤ん坊からリセットするはずだろう。でも俺は気づいたら15歳になっていた。)
確かに疑問があるがそれは一つに過ぎない。何故この世界に来たのか。チンピラっぽい男が突然の拳が遅くなったりどう言うわけかチンピラの男が自覚してなかったりした。
(だめだ。腹が減った。昨日はなんも食わずに寝たからな。この公園に。)
そう烈矢は公園で寝ていた。何故なら金がないから。正確にはこの世界の金を持っていない。今持っているのは何故か持っていた自分が転生する前に持っていた財布の中に入っていた日本円だけだった。
(でもこの世界で金を手に入れるのは働くしかないけどどうやって働ければいいんだ?この世界のことなんてよくわからないし。)
あれこれ悩んでいると
「あのうすみません。」
声がした方に向くと声の持ち主は
「君は昨日の!」
そう昨日チンピラに絡まれていたところを助けた女の子だった。
「昨日はありがとうございます。」
女の子は何か差し入れらしき物を渡した。
烈矢はそれを受けたらとなんとそれは
「これってパイ!」
パイだった。美味しそうに焼けて蜜がうまそうになられていたのであった。ともかく腹が減ったので即食べた。
「サンキュー!ちょうど腹が減ってたんだ。」
「よかった。お口に合って。」
烈矢はパイを食べ終えた。
「美味しかったよ。」
「あのー昨日は何故うちを助けたの?」
「えっ?」
彼女の急な質問に烈矢の顔色が変わった。だが烈矢はすぐに返答をした。
「助けたいからかな。」
特に特別な理由とかはなかった。人を助けてもなんも得しないかもしれない。だが見て見ぬふりはできないとかそいうわけではない。
「俺は人を助けたいからこうするんだ。」
しかし烈矢は今心臓がばくばく動きまくっていた。
(だめだ。心臓が破れそうだ。この女の子を見ると。)
その後彼女と自分の趣味について話し合った。だが烈矢の言っていることは彼女には理解はできなかったがこうやって彼女と話をするとなんだか嬉しくなった。
「そういえば名前聞いてなかったね。うちチェリス・イリス。チェリでいいよ。」
「俺は烈矢。君がチェリでいいなら俺はレツでいい。」
「よろしくねレツ君。」
「ああ。」
するとレツは立ち上がった。
「それじゃあ俺はちょっと自分がしたいことをするからまたな。」
レツは自分の謎を探るためたびに出ようかなっと思った。
「待って。」
チェリはレツを止めた。
「連絡先交換しない?」
彼女はなんと携帯を持っていた。まあこの世界は現実世界が混ざったようなものだからあってもおかしくなかった。
「ああいいぜ。」(この世界にも携帯あったんだ。)
互いに連絡先を交換したあとレツは旅立ったが
「あっしまった。俺金ないんだった。」
この世界の金がないのを今思い出した。
「働くっていっても俺バイトの経験ねーからどうすればいいんだ?」
確かに金を手に入れるのは働いていくしかない。だがバイト経験のないレツはどの仕事をやればいいのか分からなかった。
「どうしたの急に止まって?」
レツはチェリは今の自分が金がなくどの仕事をやればいいのかを話した。
「じゃあウチが行くところ行ってみない。」
「えっ?」
「きっとレツ君でもできる事があるよ。」
とりあえずチェリについてきたら巨大な建物があった。
「これって。」
「ギルド管理局よ。」
ギルドとはファンタジー創作ものとかに出てくる団体である。ギルドには様々なものがあって商売を専門にしたり依頼を受けて仕事をしたり様々な事をして金を稼いでいた。
「うち世界が見たいから冒険者になりたくてこの街に来たの。でも一人じゃ不安だったから誰かと一緒に冒険したくてギルド管理局に行こうと思ったの。」
(そうか彼女もやりたい事があったんだ。やりたい事か。よく先生とかにやりたい事がないかって聞かれるよな。)
するとレツは決意したのであった。
「チェリ俺決めたよ。君とギルドをやろう。」
「えっいいの。」
「俺君と冒険したいんだ。」
「ありがとう。ウチレツ君と初めてあった後一緒に冒険できたらいいなって思ったの。」
レツはギルドをやることにした。だが二人ともギルドは初めてだからまず登録してギルドを探しそかに入ることにした。そしてレツは自分の謎を探すことについでにやりたい事が出来たのであったそれは
恋をすることであった。