ああ女神様
話は少し時間が戻る
下に降りてもアイラが居なかった3人はトンネルの中を捜索していた
ガンダルは周りを見てここが人工物であると確信していた
この正確な楕円形と素材 間違いなく人の手で作られておる
降りた所が行き止まりだった為に奥に進む3人
そのうち周りが明るくなり出口が見えて来た
トンネルの端まで行くと金網で蓋をされていた
これは?金属か?しかも等間隔で綺麗に並んでおる
フェンスを見て素材を見て感心するガンダルとは対照的に
(くそっ、ここを開けろ)
と言いながら金網を揺するアイーダと
(お嬢様ああ、アイラお嬢様ああ)
そう言いながら金網を揺さぶるアリス
の2人が金網をガチャガチャする音が派手に響いた
現場事務所で監督が報告書を書いていると
叫び声とガチャガチャする音が聴こえて来た
「なんなんだ?」
そう思いつつ建物の角からフェスンスを覗くと
初老の白髪の老人と
メイド服を着たおチビな少女と
女神様が居た………………………
ドストライクなその女性に見惚れていると
フェスンスをガタガタ揺らしているのに気が付き、慌てて警察に電話する時に、名刺をもらった事を思い出す
名刺の裏に書いてあった番号に、電話すると相手が出た
「すいません、助けてください」
桜は電話を取ると知らない番号からだった
最初は訳がわからなかったが、話を聞いているうちに目の前の少女に目を向ける
「確かにアイラって言ってるんですね?」
そう言ってから監督にスマホをスピーカーモードにして3人に近づけないか頼んでみる
監督は電話で3人に近づけないか、そう聞いて最初はためらっていたが
女神様の方を見ると決心する
「やってみます、」
そう言ってスマホをスピーカーモードにしてフェンスに近付いた
3人は近づいて来る男に気がつくと暴れる2人を押さえてガンダルが
(すみません、儂はガンダルと言う者ですが、
こちらに少女がお邪魔して居らんですかな?
名前はアイラと言うものですが)
そう尋ねたらのだが監督は
「参ったな〜言葉が通じないわ」
そう言ってから、言われた事を思い出しスマホに向かって
「聞こえます?今スピーカーモードに切り替えました」
桜はスピーカーモードに切り替えたと聞いて自分も切り替える
アイラはSAKURAが持っている魔道具らしき物からガンダルの声を聞いて思わず
(先生?そこに居るのは先生ですか?)
そう言ってスマホに問いかける
ガンダルは魔道具からアイラの声が聞こえてくる事に戦慄する
(お嬢ちゃん?無事なのか?)
そういうと残る2人もそれぞれ
(アイラお嬢様〜ご無事ですか〜?)
(アイラ様お怪我はありませんか?)
アリスとアイーダがそれぞれ問いかける
それにアイダが
(私は大丈夫、怪我もしてないし食事ももらったから)
そう聞いて3人はホッとすると、今何処か?
そう聞いてみるのだがアイラ自体もわからないと言う
(何とかそっちに連れて行ってもらうから、
それまで待ってて頂戴、暴力とかはダメよ)
そう念押ししてからアイラはSAKURAに
(向こうに連れて行ってください)
そう言いながら自身を指差してからスマホを指し示した
それを見て桜はオタに
「これってトンネルに連れて行けって事よね?」
そう言うとオタも
「多分そうでしょうね! ……どうします?」
それを聞いてしばらく考えた桜はトンネルに連れて行こうと言うとスマホに向かって
「監督さん、今からそちらに向かいますから待って貰って下さい」
そう言うと髭先生にトンネルにアイラを連れて行くと相談してみると
「診療費は署に回すから行って来なさい」
そう言われてアイラを連れて下に降りると
パトカーに乗り込んでトンネルに向かった
待ってて貰って下さい
そう言われて現場監督は、どうしたものか迷うと
「あんた達?腹減ってないか?」
そう3人に問いかけると事務所の方に向かった