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凸凹コンビと揺れる地面と

幌馬車から降りて周りを見るとそこは

目の前に崖があり 地面の層により色が違っていた

近くに川が流れており 北の方を見ると遥か彼方に 万年雪の被った山々が見えた


ガンダルはその山々を指差して あれが魔石山脈じゃと説明する


「あそこにある魔石の影響で、魔獣の個体差が出るんじゃよ」


と言うガンダルにアイラは 個体差?っと聴くと 山の麓に居るより山の上の方が大型で性格も凶暴になり 山から離れるほど魔獣も小型化して性格もおとなしくなるらしい


「仮説じゃが、山の上の方に魔石の鉱脈があるはずじゃ 獣人もその影響か、山脈に近いほど顔も獣に近くなり、尻尾も生えて力も強い また魔石山脈から離れた場所の獣人の集落を訪れると 人間コモンとあまり変わらず 頭に獣の耳が生えているくらいなんじゃよ」


そこまで言うと、先程の話を覚えておるかの? そうアイラに聴くと


人間コモンの起源の話ですか?」


そう返って来た 正解じゃとガンダルが笑った所で 食事の用意が出来ましたと声がかかる


声の主はアリスだった

アリスは背が低いメイドで、身長は150センチ程でやや痩せ型 東洋系の顔立ちで髪は黒く長い髪をアップにしてまとめており髪にくしを刺していた


もう1人は護衛のアイーダで 身長は180センチ近い八頭身のモデル体型だが 手足は細いながらも逞しく 身長と変わらない程の槍を持っている 帝国の北の砂漠地帯の遊牧民ノマド出身の少女で肌はカフェオレ色で瞳は青

髪は銀髪でショートカットにしていた

痩せ型なのに胸が豊で革鎧を着ているので胸が更に強調されている


この2人の少女はアイラに常に同行しており 凸凹コンビと人に言われていた


「周りを見て来ましたが、魔獣も居ませんでした 少し離れた崖に洞穴があったので調べた方が良いかと」


魔獣が住んで居なければそこに泊まりましょうとアイーダ言うので 食事の後に調べる事にした


洞穴は縦に5メートル横に15メートル程で中に入ると天井が高く30メートル程で行き止まりになっており 動物が住んでいる様子も無いので 今夜はここに泊まる事になった

皆で周りに薪を拾いに行って ついでにガンダルが弓で鳥を仕留める


「調査に山に入ると 食料は現地調達なんじゃよ」

そう言いながら 慣れた手つきで鳥をさばく その日の夕飯は焼き鳥と鳥肉の汁物

硬いパンを浸して食べると洞窟で寝る



翌朝、日が差すと朝食を簡単に済ませると

ガンダルは平たいお盆の用な皿を持って川のほとりに向かう


「お盆に川の砂を入れて 回すように振ると上澄みが出て 重い物だけが残る これを繰り返すと」


そう言いながら慣れた手つきで 回していく


キンは重いから最後に残る こんな風にな」


見ればキラキラ光るカケラが入っていた


その1つを掴むと これがキンじゃ


そう言ってカケラを摘む



指の先にわずかに光るカケラを見て

アイラが眼を輝かせる


場所を変えて同じ事を繰り返していると アリスの呼ぶ声が聞こえた


「お昼が出来ました」


そう言われたので洞窟に戻って座って休んで居た時に突然


地面が揺れだした



帝国、王国を問わずこの世界では地震は滅多に起こらず ガンダル以外の3人は何が起こったのかわからずにパニックを起こす


悲鳴をあげる3人にガンダルは


「地震じゃ、天井が崩れるかもしれん


早く外に」



そう言った矢先 アイラのいる地面に穴が空いてアイラの姿が消えた


「アイラ様!」


アリス達が叫ぶがガンダルが


「まず外に出るんじゃ、このまま天井が落ちて来たら助けも呼べに行けん」


そう言って2人を無理矢理外に出してしばらくすると揺れが収まる


揺れが収まってから中に入ると アイラのいた場所に穴が空いていた

穴に向かって叫ぶが返事が無い


飛び降りようとするアリスを抑えて ロープの代わりになるツタを編み 穴の中で使う松明を作ってから下に降りる


下に降りてアイラの姿を探すが


その姿は見つからなかった


「アイラ様ああああああああーーー」


アリスの叫ぶ声が穴に響き渡った

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