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監督の恋

執務室から出た3人はそのまま隣に新設された領軍の兵舎に入る

最近、マスコミや記録媒体を締め出しているのはこの兵舎や訓練を偵察されない為だ

いつ何処の国が敵に回るかわからないこの世の中で、やれ取材させろだの戯言を言う輩が多い為である

兵舎の中の会議室に入ると3人は相談を始めた


「閣下からフリーハンドを与えられたのは有難い、問題は時間と機材だな」


そうインクブが言うとマクマザーンが


「今ある物で工夫するしか無い、問題はどれだけの機材があるのか?何が作れるか?それを把握している人物が1人だけ、と言う事だな」


砦を作る機材や材料は異世界開拓地のフロンティア)の工事を一手に引き受けている現場監督の会社で行なっていた、守秘義務がある為に現場監督が発注と工程を把握していた


「で?現場監督は?今は何処に?」


そうマクマザーンが聞くとボーヴァンが


「すぐ近くに居るのは居るんだが、……………多分、今は山場だろうな」


「背に腹は変えられん………邪魔して悪いが行くか……………」



そうして3人して監督の居る、フロンティアシティの大通りにあるアンテナショップに向かった


フロンティアシティもこの一年で様変わりした、何も無かった大通りは、道は舗装され4車線の道路に変わり、建物も増えた

病院、学校、などユニットタイプの建物が増え、屋上にはソーラーパネルの発電装置

水道は井戸を掘り、ポンプで吸い上げて黒いプラスチックのタンクに貯める

太陽の光で温めてから使うECO仕様だ

台所の調理は電気を使う電磁調理器と電子レンジ、湯沸かしポットや冷蔵庫も完備している、トイレなどは水洗の浄化槽式だ


勿論、全ての家がそうでは無い、アンテナショップの店舗でまず、そういった設備と日本の百円均一の商品などを扱っていた

オーナーは、アイラ ファン フロンティア


フロンティア辺境伯の娘である


アイラ自身もこの一年で周りも様変わりした

異世界開拓地フロンティアが世界に認知されると、アイラ達の話はドラマや映画、小説や漫画などにされアイラ自身もCMに出演するなど印税やCMのギャラが入った

日本なら税金で半分国に取られる所ここは異世界、丸儲けである アイラはそれを資金にして、学校や病院そしてこのアンテナショップを立ち上げた

病院や学校はフロンティア領民なら無料

アンテナショップも、サンプルは無料で配っていた

そこの責任者として毎日サンプルショップに顔を出し、護衛と専属メイドのアイーダとアリスも毎日そこにアイラと共に居た



現場監督は久々の休みだった、砦の建設資材の発注を終えて資材が届くまでの間一日だけ休みをもらった

アンテナショップのアイーダを訪ねて訪問すると、アイラは気をきかせて休憩に入った

アイーダとアリスもそれに続く

一階入り口に商売が並べられ奥にカウンターがあり二階に上がる階段がある、二階に登るとスタッフの休憩室とオーナーの執務室があり執務室には来客用の応接セットが置いてあった

監督はお土産の高級チョコレートの包みをアイラに渡すと、アリスはお茶を淹れると部屋を後にし、アイラはお土産を他のスタッフにも分けると部屋を後にした

なにせ監督の姿を見れば丸わかりである

スーツを着て手には花束、顔が緊張で強張っていた、アイーダもそれに当てられて顔が引きつる


「あ、アイーダさん………実は今日は、だ、大事なお話が、あ、ありまして……」


花束をアイーダに渡すと、どもりながら話す監督


「ひゃ! ひゃい!!」


それに当てられてどもるアイーダ


その2人を薄くドアを開けて覗くアイラとアリス


(早く言え!そこで止まるな)


(お嬢様、落ち着いてください!)


廊下で出歯亀をしていると階段から一階の騒ぎが聞こえて来た


「すまんが領命だ通してもらうぞ」


スタッフが止めようとするのだがいかんせん黒人の大男を止めるパワーは無かった


「インクブ教官?どうかしましたか?」


アイラはインクブを見ると目を見張った

3人が着任した際、父親に紹介されていたので面識はあったからだ


「おお!、アイラ嬢様、すまんが現場監督に用事でな領命だ」


それを聞いて驚くアイラ


「領主命令とは!何があったんです?」


少し考えてからインクブは話出した


「隣領のブロッケン領の衛士とフロンティアの領民が衝突した、 ブロッケン領の衛士がフロンティアの領民から食料を奪い女を攫おうとした」

それを聞いてアイラは驚いて聞き返した


「なんですって!!なんでそんな事に?」


インクブはそれを見て


「娘を攫われそうになった父親がブロッケン領の衛士に発砲した、何人かは倒したが逃げられたそうだ、勿論娘は無事だ」


それを聞いて少しホッとするアイラそれからインクブに


「それでなんで監督に?今取り込み中なんですが」

ドアの方を見てアイラが言うとドアが開いた


「部屋の中にも聞こえましたよ、お二人とも丸聞こえです」


監督が顔を出していた


「あー!すまん」


インクブがそう言うとアイラも


「ホントごめんなさい」


2人とも目を合わせてから監督に謝罪するのであった


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